エンターテインメント 食・飲料

観光客にもローカルにも人気 「Temple Group」の躍進

カンボジア
facebookでシェア
Twitterでツイート
Loading

高級レストランのような店内で
手頃な価格の料理が楽しめる

シェムリアップで、現在サービス業市場を席巻しているのは「Temple Group(テンプル・グループ)」だ。現在5つのホテル、10以上のレストラン、マッサージ店、カラオケ店を運営展開している。運営するレストランの大半は、観光客の多いパブストリート沿いに立地し、主に外国人向けのクメール料理やクメール式BBQを提供している。高級レストランのようなおしゃれな店内でありながら、手頃な価格で食事やカクテルが楽しめるのが売りだ。また別の通りではディスコやコンテナレストランを展開。平日夜でも、10代~20代の若者がバイクで乗り付けて店へやってくる。川沿いのカフェレストランでは、ソファ席で朝からパソコンを開くノマドワーカーの姿も多くみられ、夕方にはルーフトップバーにお酒や食事を楽しむ若者やファミリーが集う。「Templeのお店は、どこでも安くおいしい食事が楽しめる。そして居心地が良い。」と地元の人からも人気だ。

Ambience2

写真映えするカフェやレストランへ
足を運ぶ人が増加

2010年以前は、外国人観光客をターゲットとする店で、カンボジア人が飲食をする姿はほとんど見られなかった。外国人向けの店は高く、クメール料理ではないというのが主な原因であったが、2014年にトゥクトゥクでピザを焼く店ができ、その頃から西洋料理も手軽でおいしいという認識が浸透し始めた。また、老若男女問わずにSNSの利用者が増えてくると、写真が目的で、おしゃれなカフェやレストランに足を運ぶ人が増えた。それらをTemple Groupは上手に捉え、価格という敷居を下げ、観光客向けのメニューと共に、クメール料理の質を保つことに力を注いだ。結果、観光客、現地の若者やファミリーと、幅広く人気を集めることができた。今後も「Temple Group」の躍進から、しばらく目が離せない。

Ambience1