エコロジー

女性のライフスキルアップに取り組むエシカルブランド工房

カンボジア
エシカルeye
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保育園や幼稚園が併設され
女性が安心して働ける工房

貧困層の女性たちを積極的に採用し、女性、母親たちが安心して働ける環境を提供しているエシカルブランドがある。その一つが、蚊帳をリサイクルして、手作業でおしゃれなバッグにリメイクする「SUMATERIA(スマテリア)」だ。人気商品の一つであるベーシックなトートバッグ(82ドル/約8,900円)は、シンプルで丈夫と、カンボジア在住外国人からの人気も高い。女性たちが働く工房には、保育園や幼稚園が併設され、産休、育休制度も整っているため、家庭を持ちながらも安定した生活を送ることができる。
日本人オーナーが経営する「SALASUSU(サラスースー)」では、工房で働きながら、ゲームやワークショップを通して自己管理や職業倫理を学び、工房を卒業した後の、女性たちの本当の自立を促している。特筆すべきは、裁断、縫製、検品とそれぞれの作業完了後に、各工程を担当した作り手が、自分の名前の入ったスタンプを製品タグに押し、製造者の顔が見える製品を作っている点だ。購入者には、工房訪問の無料チケットを渡し、作り手と使い手が繋がれる仕組みも作っている。人気商品はトラベルサコッシュ(51ドル/約5,500円)や、ホリデートート(60ドル/約6,500円)で、日本人や台湾人の購入者が多い。商品を購入する際の決め手は、商品のデザインや質の高さへの満足だけでなく、商品を通じてエシカルブランドへ貢献ができるという点が大きいという。作り手、買い手が共に豊かになれるエシカル製品ブランドは、これからも増えていきそうだ。

エシカル2

女性の自立や行動変容を
ワークショップを通して促す

カンボジアの農村部では、季節や天候に大きく左右される農業が生活の主な収入源となるため、不作が続くと、家主が都市部や他国へ出稼ぎに出ることも珍しくない。そのため、若い女性も学校を中退して働かざるをえず、建設業などの危険な出稼ぎに出るケースも見られている。そこで近年、働き口として徐々に増えてきているのが、適正な賃金、適正な労働時間で働けるエシカルブランド工房だ。安定した収入と、子連れでも働ける安心な職場を提供すると同時に、女性たち自身の生活習慣への行動変容を促すワークショップや、仕事への熱意や誇りを持てるような仕組みがある。取り組みは様々だが、工房で働く女性たちは明るく、社会との繋がりを大いに楽しんでいる。

エシカル1