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企業コミュニケーションはKOLからKOCへ移行中

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インフルエンサーより
確実に口コミが広がるKOCに注目

2019年、企業がマーケティングや広告ツールにKOC(キー・オピニオン・コンシューマー、影響力のある一般消費者の意味)を使い始めた。これまではKOL(キー・オピニオン・リーダー)が使われていたが、フォロワーが多く高収入のインフルエンサーは「実際に一般人が使っている商品を買っていない」、「フォロワーが多すぎてどの層にアプローチできるのかわからない」、「広告的な投稿だということがすぐバレてしまう」などの課題があった。一方KOCは、フォロワー数は少ないが友人知人間で口コミを確実に広げることができる。また、写真も文章も下手だが真実味があり、広告だとわからないようなPRができ、謝礼などの費用が安いことが人気の理由となっている。

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マスからパーソナルコミュニケーションへ
広告にも変化

雑誌、テレビの広告効果が期待できなくなった2017年ごろから、企業は広告にKOLを使い始めた。しかし中国の一般的なKOLはフォロワー数が500万〜1,000万人規模で、モデルやタレントよりもギャランティが高いことが普通だ。費用の高さとステルスマーケティングなどの問題が出てきたため、KOCが注目され始めた。KOLが不特定多数に商品を発信し、KOCが自分の友人や趣味の合うフォロワー層に詳しい感想などを伝えていく。企業は自社商品のフォロワーなどから、普段の投稿内容の質、友人たちとのやりとりを見てKOCを探している。

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