お洒落な菜食レストランが増加
地球環境や健康のため利用する若者に人気
6,000店舗以上の菜食料理店が存在しているとされている台湾で、若者をターゲットにしたお洒落な菜食レストランが増えている。その中でも、これまでにあまり見られなかった、お酒も楽しめるカジュアルなバースタイルの店が注目を集めている。
多くの海外人観光客で賑わう台北の問屋街・迪化街にある「叁食山 lab33 Restaurant & Bar」では、ヴィーガン料理と共に、台湾の地ビールやノンアルコールタイプのビールを、観葉植物が並ぶ開放的なフロアで提供している。また、台北屈指のショッピング街に位置している「BaganHood 蔬食餐酒館」は、ワインやカクテルなど約30種類を揃え、お酒に合うプラントベースミートを豊富に使用したメニューを提供している。ヴィーガンスイーツも豊富に取り揃えており、多くの若者で連日賑わっている。これらの店は、来店客に多様な選択肢を提供し、よりカジュアルなスタイルで、手軽に菜食主義を日常生活に取り込むことができ、評判になっている。かつては宗教上の理由で菜食主義を始める人が大半を占めていた台湾だが、最近では地球環境や健康管理の観点から菜食主義を選択する若者が増加している。
週に数日、ヴィーガン料理を楽しむなど
ファッション感覚で菜食主義を実践する若者
台湾メディアの報道などによると、台湾における菜食主義人口は300万人と人口の約12%を超えている。さらに温暖化を始めとする地球環境の変化に対応し、菜食主義を選択する若者の数は今後も増加すると予想されている。かつて菜食主義といえば宗教的で厳格なイメージが強かったが、現在ではよりフレキシブルでファッション的な要素を含んだものへと進化している。菜食主義を選択する芸能人やインフルエンサーが若者のアイコンとなり、トレンドの一因となっている。しかしながら、「味」や「価格」の問題から、菜食主義を試したものの途中で断念する者も少なくない。そのため、週に数日だけヴィーガン料理を食べるなど、自分自身に適した無理のないスタイルを持つ人が増えている。このような若者のニーズに、カジュアルなレストランが応えている。
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