韓国のZ世代が注目する
“日本のカルチャー”5選
株式会社TNCが運営する「TNCアジアトレンドラボ」では、韓国・中国・台湾・タイ・インドネシアのアジア5地域で、Z世代の間で「いまキテる!これからクル!」日本のカルチャーについて、Z世代に対するヒアリングや実態調査から「アジアのZ世代が注目する“日本のカルチャー”5選」を発表しました。本記事では「アジアのZ世代が注目する“日本のカルチャー”5選」から、韓国の5選を詳しくご紹介します!
【音楽】青い珊瑚礁/80~90年代の日本の音楽
2024年6月に東京ドームで開催された公演と7月の音楽番組で、New JeansのHANNI(ハニ)が松田聖子の「青い珊瑚礁」を、HYEIN(ヘイン)が竹内まりやの「PLASTIC LOVE」という日本の80年代の名曲をカバーし、韓国国内でも大きな反響を呼びました。
特に「青い珊瑚礁」は松田聖子の80年代を象徴するアイドル像と、ハニの雰囲気やパフォーマンスが見事にマッチして、ニュートロ(ニュー+レトロ)ブームの韓国の若者ハマりました。
この流れから松田聖子以外にも「中森明菜など日本の昔の曲をもっと聴いてみたい」と当時のアイドルに関心がもたれているほか、韓国で人気があった中山美穂、SMAPなど90年代の曲が動画サイトで聴かれるなど、再び注目されています。
【アニメ】ちいかわ(먼작귀:モンチャククイ)
サンリオ人気が高い韓国で、人気が急拡大している「ちいかわ」。ペンケースやスタンプ、ステッカー、キーホルダーなど豊富な種類のキャラクターグッズが販売され、「癒される、とにかくかわいい」とポップアップストアも盛況です。韓国限定グッズも話題となっています。
弱肉強食の過酷な世界で可愛さと強烈な個性を持って生き抜くキャラクターたちに、中高生のみならず、「友人を助けるなど、青春アニメっぽくて不思議な感覚になる」と、仕事で疲れた会社員などさらに上の世代からも注目を集めています。
コラボが盛んな韓国なので、今後大手食品会社とのコラボを行えば、さらに幅広い層に人気が拡大しそうです。
【ゲーム】該当なし
日本のゲームは該当なしという結果です。ゲーム大国の韓国では、国内のゲーム開発会社が多いため、日本のゲームは浸透しにくい状況にあります。任天堂はよく知られているものの、気軽に遊べるゲームではないため、敷居は高いと感じる人が多いといった様子です。韓国で人気のゲームは、PCゲーム『League of Legends』(LOL)です。
【著名人】二階堂ふみ
日本のドラマ『Eye Love You』がNetflixで放送されると一気に話題になり、主役の二階堂ふみに注目が集まりました。大きな瞳と表情豊かな演技で多くの視聴者を魅了し、またインタビューでの韓国に対する好意的な姿勢も人気の要因となって、韓国の映画やドラマへの出演を期待する声が高まっています。
放送前にはそれほど知名度が高くなかった相手役の韓国人俳優チェ・ジョンヒョプを『Eye Love You』で初めて知った人も多く、「他の出演作も見てみたい」と逆輸入的に注目されています。
【食べ物】サワー・チューハイ
ハイボールブームでウイスキーが入手しにくくなり、次なる嗜好品としてコンビニやスーパーの酒類で増えてきたのが、日本のサワー・チューハイ。日本旅行のお土産品としても人気が高まっています。
飲み慣れた焼酎ベースで飽きない飲み口やさわやかな風味、値段の安さ、パッケージの美しさに加え「豊富な種類を選べて楽しい」とフレーバーの多様さも若い世代から支持されています。
韓国の酒造会社も商品開発に注力しており、コンビニCUで4月に販売された、レモンのスライスが入った「生レモンハイボール」が大ヒットしています。