マーケティング・リサーチ

台湾のZ世代が注目する日本のカルチャーは?アニメとタイアップしたKing Gnu・羊文学が知名度アップ!

台湾
facebookでシェア
Twitterでツイート
Loading

台湾のZ世代が注目する
“日本のカルチャー”5選

株式会社TNCが運営する「TNCアジアトレンドラボ」では、韓国・中国・台湾・タイ・インドネシアのアジア5地域で、Z世代の間で「いまキテる!これからクル!」日本のカルチャーについて、Z世代に対するヒアリングや実態調査から「アジアのZ世代が注目する“日本のカルチャー”5選」を発表しました。本記事では「アジアのZ世代が注目する“日本のカルチャー”5選」から、台湾の5選を詳しくご紹介します!

【音楽】King Gnu/羊文学

日本アニメのファンが多い台湾では、アニメで使われた楽曲をきっかけに日本人アーティストを好きになることが多いという特徴があります。人気アニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のオープニングに起用されたKing Gnuの「SPECIALZ」は〝洗脳メロディー〟と話題になり、人気が定着。4月6、7日に台湾で開催したライブの収益を、4月3日に発生した花蓮地震への支援として全額寄付すると発表したことで、音楽ファン以外にも知名度を上げました。

『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングに「more than words」が起用された羊文学の注目度も高まっています。震災の翌日である4月4日に台湾でライブを行った事も話題になりました。現在放送中の『【推しの子】』第2期のエンディング曲に「Burning」が起用されたことで、「YouTubeでも聴くようになった」と新たなファンを開拓しています。

YOASOBIも『【推しの子】』のオープニング曲「アイドル」をきっかけに人気が拡大して、現在も台湾で根強い人気があります。

【アニメ】ちいかわ

日本の流行を取り入れるスピードがどの国よりも早いと言われている台湾で、ブームとなっているのが日本の人気キャラクター「ちいかわ」。子どもや女性のみならず、「自分の生活のワンシーンと重なり共感できる」と、Z世代男性をも魅了しています。

YouTubeで更新される日本語版アニメはすぐに中国語に翻訳され、ファンページで公開される状況です。

2024年6月に台北の商業施設の華山1914文化創意産業園区にオープンした「ちいかわPOP UP STORE 台北」は、商品の欠品が相次ぎ、大きな話題になりました(8月18日まで期間を延長して実施)。「日本でちいかわグッズを購入するのが楽しみ」と日本旅行の目的にする人も多くいます。

【ゲーム】ELDEN RING/SHADOW OF THE ERDTREE

壮大なスケールと世界観にハマると、今Z世代を中心にゲームファンを夢中にしているのが、人気RPG『ELDEN RING』の最新ダウンロードコンテンツ『SHADOW OF THE ERDTREE』。2024年6月21日に発表されたプロモーション動画はYouTubeで40万人以上に閲覧されました。

多様なキャラクターや戦技と、「マップ拡張に、世界観が広がりウキウキする」という体験が評判です。

ゲーム実況系YouTuberのWinds氏が『ELDEN RING』内で1回死ぬごとに50元を募金する企画を実施し、結果的に840回死に、42,000元(約19万円)を募金したことも話題になりました。 

【著名人】大谷翔平(MLBロサンゼルス・ドジャース)

大谷翔平選手の活躍は台湾でも毎日のように報じられ、一人の日本人選手というよりも、「アジアの誇り」として見ています。Facebookの個人ファングループ「大谷翔平台灣加油團2.0」には2.9万人が参加するという人気ぶり。

野球の成績のみならず、イケメンで優しそうな外見や漫画の登場人物のような魅力に憧れる声も多く、大谷選手に関する書籍も人気に。2024年7月16日から7月22日まで、台湾のシンボルタワー台北101では【New Balance x 大谷翔平】の特別展示会が開催されました。

 【食べ物】ONIBUS COFFEE

台湾に空前のコーヒーブームが到来し、街中にコーヒー店が増え続けています。なかでも今最も注目されているのが、東京発のONIBUS COFFEE。2023年4月に1号店を台北にオープンして以来、SNSやニュースで話題となり、連日満席の人気店となっています。

コーヒー好きの若者たちは、日本旅行の際にカフェ巡りを計画するほど日本のカフェに注目しており、店舗情報もSNSで頻繁にチェックしています。台北のONIBUS COFFEEは「日本の店舗と味やサービスが同じで、日本に旅行した気分」と高い評価を得ています。

2024年3月には忠泰美術館の隣に2号店がオープンし、アートとカフェが融合した空間が話題になりアート好きの若者で賑わっています。