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韓国の最新コンビニトレンド/コンセプト特化型店舗で顧客体験を向上!

韓国
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ラーメンライブラリーや球団グッズなど
店舗設計にこだわった店舗がオープン

韓国ではコンセプト特化型のコンビニがMZ世代や外国人観光客の間で高い人気を集めている。大手コンビニチェーン「CU」は2023年12月、ホンデ駅近くにラーメンに特化した「CUラーメンライブラリー」をオープン。壁に設置された専用陳列棚には、人気袋ラーメン約230種類が本のように並べられている。店内にはカップラーメンを模したテーブルや即席自動調理機が設置されており、購入者は図書館で本を選ぶようにラーメンを吟味することができる。さらに、ラーメンのアレンジ用にカットネギ、ソーセージ、生卵、キムチなども販売。ラーメンだけでは物足りない場合はデリ商品、食後にはコーヒーやアイスクリームもあり、一つのコンビニで食事を完結できる。自分で調理して楽しめる体験型コンビニとして、顧客に新しい楽しさを提供している。CU以外では、「GS25」がソウル蚕室野球場近くにLGツインズと協力した店舗をオープン。選手団のロッカールームをイメージした空間が設けられ、球団グッズが販売されている。また、大田市ではハンファイーグルスと協業し、売り場の床面を野球場のグラウンドに見立てたり、店舗テラスに野球場の観客席を模したテーブルと椅子を設置したりして、野球ファンの心を掴んでいる。

コンビニ利用者の約60%を占めるMZ世代
コンセプト型店舗で売り上げ単価向上

100メートル歩くと2店舗は見つかると言われるほどコンビニが飽和している韓国では、「近くて便利」なだけでは生き残れない状況だ。賃貸契約満了を待たずに閉店する店舗も増えている。経済新聞「デイリーアン」によると、コンビニの消費者の約60%がMZ世代であり、この世代はトレンドに敏感で、商品やサービスに関するレビューを積極的に行う。また、価値消費や信念消費の傾向が強く、自分が良いと思ったものは購入し、情報を拡散する傾向がある。こうした特徴を踏まえ、CUをはじめとするコンビニ各社は、Kコンセプトを打ち出す市場の流れや、外国人観光客の韓国ラーメンへの関心を組み合わせた戦略を展開。消費者が自ら情報を拡散することで、広告費を抑える効果も得られている。CUによれば、ラーメンを購入した顧客の82.5%がほかの商品も同時に購入しており、一人当たりの購入単価は一般店舗よりも高いという。消費者にとっては、1つのコンビニで個人の好みに合わせた食事が楽しめ、食後のデザートまで済ませられる利便性が魅力。観光客にとっては、観光とK-FOOD体験を同時に楽しめる、一石二鳥の楽しみがある。

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