食・飲料

中華バンズ専門店「baomakers」/ソルテッドエッグなどシンガポール人に好まれるフレーバーメニューが豊富

シンガポール
facebookでシェア
Twitterでツイート
Loading

SNS映えするテイクアウト用の
カラフルなボックスも魅力的

テイクアウト文化が根付いているシンガポールで、2015年にデリバリー専門店としてスタートした「baomakers」は、さまざまなフードフェスティバルでのポップアップイベントを通じて知名度を高めてきた。実店舗は2024年11月現在1店舗のみのため、10月にオーチャードの髙島屋で行われたポップアップでは長い行列ができ、最終日には売り切れになるほどの盛況ぶりをみせていた。従来の中華バンズ「bao」は、甘辛い豚の角煮がサンドされた定番メニューが一般的だが、「baomakers」では片手で食べられる小ぶりなサイズのバンズに、シンガポール人に馴染み深い人気の具材を挟んで提供している。1番人気は、高級食材を使用したチリクラブ(4.5シンガポールドル、約520円)や、ソルテッドエッグヨークソース(蒸したアヒルの卵の塩漬けにバターやクリームを加えたなめらかなソース)をかけたチキン(4.5シンガポールドル、約520円)など、地元の味覚を手軽に楽しめるメニューだ。和風テイストでは、野菜の天ぷら「kakiage(3.5シンガポールドル、約404円)」が特に人気。テイクアウトではカラフルなボックスに、さまざまな種類の中華バンズを詰めるため、SNS映えする見た目も魅力的である。

この投稿をInstagramで見る

Bao Makers(@baomakers)がシェアした投稿

見た目と味の親しみやすさが受け、
シンガポールのヒット商品として好評

シンガポールは共働き家庭が大半を占め、自炊をしない家庭も多いため、テイクアウト文化が浸透している。また、週末にホームパーティーを開催する家庭も多く、持ち寄りの食品が注目を集める場面が頻繁にある。そのため、新製品やInstagramなどで話題のテイクアウトメニューに対する関心が高い。「今、ポットラック(持ち寄り)で間違いなくウケるのはコレ!」という評判とともに、Instagramには色鮮やかな中華バンズの写真が次々と投稿されている。新しい物好きの国民性を持つシンガポール人は、話題の店に行列を作る傾向があり、行列の有無が人気の基準ともなっている。「baomakers」の商品は、伝統的な中華バンズにシンガポールらしいローカルテイストを加え、見た目の新しさと味の親しみやすさでヒット商品となっている。