食・飲料

Z世代で賑わう洗礼された抹茶カフェ/日本の京都をイメージした「Kyoto Matcha house」「Matcha Atelier」

カンボジア
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Z世代の若者を魅了する抹茶
洗練されたデザインのカフェが大人気

カンボジア・シェムリアップでZ世代の若者を魅了する抹茶カフェが2024年に2店舗オープンした。「Kyoto Matcha house」と「Matcha Atelier」だ。どちらもシェムリアップ生まれメルボルン育ちのカンボジア人Ngon Jones氏が経営している。店内に一歩入ると、まるで異世界のような雰囲気になり、洗練されたデザインで統一された空間が広がっている。コンセプトはどちらも日本の京都だが、「Kyoto Matcha house」は白、 「Matcha Atelier」は黄色がコンセプトカラー。

なぜ京都なのかとJones氏に聞いてみると、日本の古都である京都の嵐山と宇治を旅行した際に、景色や文化、洗練されたデザインにすっかり魅了され、カンボジアの古都シェムリアップで京都をコンセプトとしたお店を開こうと決めたとのこと。Jones氏のおすすめは、「Kyoto Matcha」のLocal Purple Rice AAA Grade Matcha(5.5 USドル)で、カンボジア産の麹と日本の抹茶のコラボレーションが人気のポイント。 「Matcha Atelier」の、Peanut Butter Matcha Heaven (5.5USドル)もトップセラーとのこと。コーヒーが2.5UDドル程度の相場なのと比較するとどちらも値段は高めだが、綺麗な見た目がSNS映えすることから人気商品となっている。また、昨今のティラミスブームも相まって、酒の升に入ったMatcha Tiramisu(3.5USドル)も両店舗で大人気のデザートとなっている。

プノンペンやシェムリアップでは
常時若者で賑う抹茶カフェがブーム

カンボジアの首都プノンペンやアンコールワットの観光都市シェムリアップはカフェの街でもある。エアコンがあってWi-Fiも完備されているカフェはどこも常時若者で賑わっている。2024年頃から、カフェに異変が起き始めた。突然の抹茶ブームである。注文を受けてから店頭で点てる本格的抹茶を使ったカフェが次々とオープンした。増え続ける抹茶カフェの中で、「どうせ味が同じなら、かっこいいコンセプトの店に惹かれる」若者が増えている。差別化として、お店のコンセプトやSNS映えするデザインでZ世代の若者たちを惹きつけている抹茶カフェが増えている。抹茶カフェブームに乗って、日本から抹茶を仕入れる個人事業主が増え、輸入が追いついていない状況となっている。