屋台を一か所に集めたスポットが
若者や外国人観光客から人気
習慣的に外食や屋台文化が定着しているベトナムで、コロナ以降の2年余りで都市部のフードデリバリーの利用実態が変化している。店舗だけでなく、移動屋台でも電子決済の導入が進み、「Grabfood」、「shopee food」、「beFood」など相次いで参入し、競争が激化している。屋台は座席に限りがあることや、天候に左右されることも多い。一方でデリバリーでは割引や配送料無料などの特典を絶え間なく実施し、消費者の利用を促している。また、点在する屋台を一つの敷地に集めた新しいスタイルの複合屋台も登場し、若者や外国人観光客で賑わっている。都市部では手頃な物件にキッチンがなく、簡易的な流し台のみとなっていることが多く、時短や節約を兼ねた屋台の利用は今後も形を変えながらも根付いていくことが予想される。
Z世代の約4割が栄養を意識した食生活を送る
TPOに応じ、外食やフードデリバリーを利用
ベトナムにおいて調理に対する意識は、健康志向の高まりとともに変容している。加工品や冷凍食品の種類が増加し、スーパーなどでの取り扱いが増え、利用機会は拡大している。また、電子レンジや電気調理器など手軽に利用できるツールも一般的になっている。Z世代の価値観に関するレポートによれば、約4割が栄養素を意識した食生活を送っているとの調査もある。屋台や外食は友人などとの会食の際に利用し、自宅で手際よく時短で済ませる場合にはデリバリーをするといったように、TPOに応じた使い分けをしていることも特徴。バランスや食材などを考え、既製品に野菜や汁物などを”ちょい足し”する工夫や楽しみを実践している。





