四川の屋台料理「串串」
韓国ストリートフード「ハットグ」が上海でも人気に
「串串」は四川省の屋台料理。竹串に刺した野菜、ホルモン、練り物などを激辛スープに浸したもので、2017年後半頃から上海市内にさまざまな形態の店舗が登場。デパ地下カウンター、食べ歩き系店舗から、シャンパン、カクテルなどと楽しめる専門レストラン、デリバリー専門店までさまざま。値段は1本2元(約32円)前後で、おつまみ、食事として食べる場合は1人20本前後を頼む。専門レストランの客層は8割以上が若い女性で、女性を意識した店づくりをしている店がほとんどだ。
さらに日本でもブームの韓国式アメリカンドッグ「ハットグ」は2017年半ば頃に10〜20代に人気のエリア・田子坊に店舗「哈逗哥」が登場。常に若い女性たちの行列ができており、チーズ入り、タコと鰹節入りなどが人気で、値段は1本20〜25元(約330~410円)。
気軽に食べ歩ける「串スナック」
SNS映えする見た目も若い女性から支持
「串串」は火鍋などから広がりを見せる激辛ブームから、「ハットグ」は韓国のスナック(チキン、チーズタッカルビ)ブームなどがあったため、上海でもすぐに受け入れられた。両者とも「串」を使うもので、気軽に食べ歩ける、箸やスプーンを使わなくていい、見た目がお洒落などの声がある。
「串ブーム」が来ているとも言われており、上海に進出したばかりの日本料理店もコンサルなどの助言を受けてか「串」を意識したメニューを出す傾向にある(例:鉄板串など)。「串串」は、「大人数でも1人でも楽しめる」「辛いものがとにかく好き」「安いのにお洒落」などの口コミで人気を得ている。「ハットグ」は「カロリーは高いけど可愛くて美味しい」「韓国人がレジ打ちしてて本場っぽい」「チーズがとにかくたっぷりで濃厚」などの口コミが上がっている。近年の上海では、「激辛」「チーズ」という若者好みのキーワードと、SNS映えする食べ物が注目されやすい。