手頃な価格の割りに本格志向
プレゼントとして子ども用デジカメがヒット
子どもの観察力を養うために幼児用のデジカメを与える親が増えている。クリスマスや4月の兒童節(日本でいう「子どもの日」で、子どもにプレゼントを贈る習慣がある)にプレゼントとしてネットショップで購入する若い親世代が多く、価格は1,300元(約4,700円)ほど。子どもに持たせて壊れても、諦めのつく価格帯であることもヒットの理由。
動画サイトなどで、メーカー別の機能や操作方法について紹介があり、子どもを持つ親の間で注目されている。2~10歳頃までの子どもに与える親が多く、それより上の子どもからは「スマホを持ちたい」と思うため、このデジカメでは物足りなく感じるようだ。
子どもの小さな手でも持ちやすいサイズで、ピンクや水色などの可愛らしい色づかいであること、2~3歳の子どもにも操作が簡単にできる商品も揃う。持った時に手から滑り落ちない商品がよく売れているという。
VisionKidsなどが販売する、2インチのモニターで800万画素のタイプが人気で、子ども用といえどもSDカードを差し込んで画像を保存でき、連写やシーン設定、録画機能やスタンプやフレーム機能があり、価格の割りに本格志向。
カメラを持たせることで
観察眼やマナーも学べる
台湾では子どもに遊びながら学習ができる機能を兼ね備えた玩具を与えたいと考える人が少なくない。子どもは、大人がデジカメを使う姿を日常的に目にしているため、持ち方などを真似して撮影時のかけ声も大人と同じように撮影する。この「動作を真似る」いう行為が子どもの成長と学習に役に立つのではと考えている親世代が多い。
また、カメラを持たせることで鋭い視点と観察力を養うことに期待し、子どもが撮った写真を見ることで、大人の目線では見られない世界を見ることができ、子どもの気持ちを理解し、親子の絆をさらに深めることができると注目されている。また、小さい頃から写真を撮ることやマナーを学ばせることによって、その後のネット上のトラブルなどから子どもを守ることができるのではと期待する親もいるようだ。
子ども用デジカメで夜間に撮影した写真