コールドプレスジュースから
人気はスーパーフードパウダーへ
マレーシアでは、一時期、野菜やフルーツをコールドプレスでジュースを抽出したショップが軒を連ねたが、最近新しく人気が出てきたのはスーパーフードのパウダーだ。多くの人がオーガニックショップやファーマシー、またはプロテインなどを販売しているボディービルダー専門店GNCなどで購入している。パウダーは、輸入物のほか、BIO GREENやKINOHIMITSUなどメイドインマレーシアも多い。
スーパーフードパウダーを使用した定番レシピは、そばの実から作ったオートミールまたは、普通のオートミールにマカパウダーとカカオパウダーをミックスしてアーモンドミルクをかける「パワーブレックファスト」だ。マレーシア人のソウルドリンクであるミロに味が似ているため、このレシピを好きな人は多いようだ。これに加えてモリンガパウダージュースを飲むのが、スーパーフード朝食の一例だ。また、ヨーグルトにラズベリーとバオバブパウダーをブレンドにして、スーパーフローズンヨーグルトというスイーツも人気レシピである。
西洋のカルチャートレンドに
ローカルトレンドをミックスして独自の伝統を築く
マレーシアの健康志向は通常西洋のカルチャートレンドの流れを受けており、ものによっては独自の伝統をもミックスさせることが多い。最近のスーパーフード人気は、朝食にコーンフレークやオートミールを食する習慣からもう一歩ヘルシーに進化した形だ。自分との好みの単品パウダーをミックスさせることによってオリジナルテイストにもなるが、すでに数種類がミックスされて販売されているものもある。
また、モリンガをはじめ、ジンジャーやガーリック、枸杞の実など、マレーシア産素材のスーパーフードも豊富にあるために、メイドインローカルをもっと広めていこうとする動きもある。