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キャッシュレスサービスが乱立/スマホ決済で日常生活に変化

フィリピン
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レジの横にはキャッシュレス決済用の
QRコードが並ぶ

首都マニラでは、QRコードを利用して買い物をする客が増えている。レジの横には店舗でのキャッシュレス決済の先陣を切ったGlobe系のGCash、Smart系のPayMayaを始め、AlipayWechatPayなど中華系QRコードが並ぶ。一方、配車サービスの覇者Grabは、Grab Payというアプリ内の決済システムを使いフードデリバリーへの利用、仮想通貨プラットフォームのCoins.phは、電気代の支払いをアプリ内で行えるなど、スマートフォンアプリを通じた決済が増えている。実店舗でのシェアは圧倒的にGCashが優位をとっており、総ユーザー数は約2,000万人を超えているとのことだ。しかし、GrabPayがSMモールなどの大手デパートと提携したというニュースもあり、実店舗でのQRコード決済に本格的に参入すると、勢力図は大きく変わる可能性がある。

フィリピンキャッシュレス1

銀行口座を保有しない国民性が
キャッシュレス決済を推し進めている

マニラでキャッシュレス決済が広がっている理由のひとつに、銀行口座の保有率の低さがある。2017年の中央銀行のデータでは、国民の77.4%が銀行口座を持たないという結果が報告されている。アプリを利用することで公共料金の支払いが行えたり、遠方にいる友人・家族からの送金を受けたりすることが可能だ。実店舗での支払いを行えるキャッシュレス決済は、スピーディで手軽に利用しやすいものとして人々の生活に受け入れられてきている。

フィリピンキャッシュレス2