TKGを提供する外食店が人気に!
小売店での日本産卵の販売も広がる
香港では日本や日本食好きの人を中心に、「TKG(卵かけごはん)」の人気が高まっている。広東料理に卵を多用する香港人の間で、以前から日本産卵の人気は高かったが、卵を生で食べる習慣はなかった。2019年に日本産卵を使用した卵料理専門店「たまご園」がオープンし、ふわふわのメレンゲの上に黄身がのった卵かけごはん「究極のTKG」 (39HKD)の提供を始めた。この主力メニューが話題になり、2023年5月現在、5店舗を展開する人気店となっている。そのほか、九龍島にある日本食レストラン「米気」でも、日本産卵を使用したTKG(22HKD)が好評で、ローカルに人気のお店となっている。外食店のほか、「ドン・キホーテ」やスーパーでも「生食用」の日本産卵が販売されており、卵を「生で食べる」というカルチャーが香港でも浸透しつつある。
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日本産卵の人気が高い香港
鶏卵輸出の9割を香港が占める
日本養鶏協会が発表した、「2022年の鶏卵輸出」の9割を香港が占めるほど、日本産卵の人気が高い香港。また、日本政府観光局(JNTO)発表の「2019年の訪日香港人」は229万人で、約88%がリピーターということで日本旅行の人気も高い。訪日の際にすき焼きなどで生の卵を食べた経験を持つ香港人も多かった。そんな日本好きの香港人の間で、コロナ禍によって訪日できなくなった”日本ロス”の解消のため、卵の生食やTKGを食べているといった声も見受けられた。当初は卵料理専門店など限られたお店だけでの提供だったが、外食店でのTKGの提供とスーパーでの生食用の日本産卵の販売が広がってきているため、TKGは今後も定着する可能性がある。