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伝統と現代スタイルを融合した日常に取り入れやすいスタイル/中国Z世代に人気の「新中式」ファッション!

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新中式ファッションブランド「织趣」
上海に中国初店舗をオープン

2023年末頃から、中国の伝統的な衣装に現代のスタイルを取り入れた「新中式」ファッションが、Z世代や若者のトレンドになっている。2023年12月3日、上海に全国第1店舗としてオープンしたファッションブランド「织趣(ZHIQU)」は、伝統衣装としての漢服のイメージを覆し、「漢服を日常に取り入れる」というコンセプトを打ち出して、瞬く間に話題となった。
织趣の新中式ファッションは、通勤やデートでエレガントに着られると人気が高い。また、大人用だけでなく、子ども服が揃っている点でも注目されている。店舗にはコーディネート例の写真が飾られており、店員から日常での着こなしについてアドバイスももらえる。ポリエステル素材の服が多く、自宅で簡単に洗濯できることも人気の理由。商品単価は200~500元(約4,000~約10,000円)程度で手に取りやすい価格帯となっている。オープン当日はレジシステムが故障寸前になるほど、注文が殺到したという。
2024年2月9日に放送された、中国の国民的年越し番組「春晩」で、人気女優の刘涛、刘诗诗、李沁、关晓彤などが新中式ファッションで登場し大きな話題になった。ECサイト「京东」のデータによると、春晩放映開始から、新中式ファッションの購入が前年比で215%増、漢服カテゴリーは前年比325%増。また、「2024-2025年中国漢服産業現状及び消費行動研究報告」によると、約50%の消費者は「淘宝」や「京东」などのオンラインプラットフォームで購入し、39.5%は実店舗で購入している。

中国で人気のアパレルブランドも
新中式を取り入れたアイテムを販売

新中式ファッションの購買層は、18~34歳が全体の7割。中国伝統文化を映し出す「デザインの美しさ」が、独自性を求める若者を惹きつけている。漢服は以前から、JKファッション(日本の女子高生の制服)やロリータファッションと並び、コスプレ衣装として人気があった。重厚感のある伝統的なスタイルと違い、新中式スタイルはジーンズやシャツなどとも合わせやすく、日常のファッションに取り入れやすいことから、人気が拡大した。中国の人気アパレルブランド「MO&Co.」では、2024年春から新中式スタイルを取り入れた「桃粉新年」シリーズを展開。多くのアイテムに絹が使われている。
新中式ファッションの広がりと共に、地方文化の要素を取り入れる傾向もみられる。「JNBY」では、苗族伝統の紋様である蘇州刺繍が取り入れている。「SEAN SUEN」の2023年秋冬アイテムには、四川の涼山イ族の伝統衣装のプリーツスカートや美しいプリミティブな刺繍にインスピレーションを受けて制作されているものもある。