美容・健康

「医食同源」が根付く香港で国民の健康を下支えする涼茶のドリンクスタンド

中国
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香港人の健康を下支えする
地下鉄の駅に多く見られるカフェスタンド

香港では忙しい日々の体調を整えるために昔から自宅でスープを飲む習慣がある。健康意識の高い人々のために手軽かつ便利で体に良いものを提供している店舗が地下鉄の駅に多く見られる。ドリンク類だけではなく、温めて飲めるスープ、中華風弁当、デザートなどのテイクアウト専門店になっており、自宅で作る場合に何時間も煮込まなくてはいけない手間のかかるスープも、通勤時や仕事帰りに駅で買うことができる。また、自身の体調に合わせて、効果・効用のあるドリンクを選ぶことも多い。体に優しいものは効果がすぐに出ることが無いため、継続して日々摂取するものと位置付けされている。香港の平均寿命がたえず上位にランキングしているのは、こういった医食同源の考え方が深く生活に根付いていることが深く関わっているかもしれない。

「医食同源」が根付く香港
自宅で飲める漢方スープのセットが人気

「医食同源」とは、病気を予防あるいは治療するための薬と食事が同じ源であるという考え方であり、香港や中国に古くから伝わる考え方である。香港の人々は健康への意識が高く、食生活はじめ日々の生活習慣が病気を予防するという考え方が普及しており、実践している人が多い。健康増進のためのノウハウが、親から子へと代々伝えられている。”涼茶”という漢方ドリンクのスタンドも町の至る所にあり、現地の人に愛されている。コロナ禍以前は、体の不調を訴えて漢方医に診察を受ける人が多く、忙しい時間も会社員の出勤前や昼休みに集中していた。それがコロナ禍以来、国民の健康意識が高まり、在宅勤務も増えたことから、利用者の時間帯が分散したところもある。さらに外出時はマスクを着用し、日々の体調管理を徹底する人が多くなり、体の不調を訴える人が以前より少なくなった傾向にある。自宅で手軽に体調管理が行える漢方スープの材料セットの需要が高まっている。