害虫駆除やハウスクリーニング会社が
消毒サービスを開始
インドネシアでは、COVID-19の流行をきっかけに、「消毒サービス」事業への参入が広がっている。害虫駆除を主事業とする「FUMIDA」では、家庭やオフィスを対象にウイルス消毒サービスを開始した。また、家庭向けハウスクリーニングサービスを提供していた「KliknClean」でも消毒サービスを提供している。サービスは主に面積単位での提供となり、例えばKliknCleanでは150㎡以内であればRp.375,000(約2,600円)から提供している。ペストコントロールなど事業者向けサービスを主体とするFUMIDAでは250㎡までRp.1,700,000(約12,000円)となっている。
COVID-19への恐怖心から
人々の衛生感度が高まる
インドネシアでは病院に対する信頼性が低いことから、COVID-19に対する恐怖心が日本より強く感じられる。そのため家庭内でもこまめに殺菌をしたり、帰宅後すぐにシャワーを浴びるなどの対策を取る家庭も増えている。また、2020年4月現在、多くの事務所が閉鎖しているが、もし通常時にCOVID-19の陽性患者が見つかれば、即座にオフィスや店舗ごと消毒することが通例となっている。コロナ禍を通じて、確実に人々の「衛生感度」は、より高まることが推測される。消毒サービスの利用者が増えれば、廉価での提供が可能となり、今後マンション転居時など日常の延長線上でも利用されていく可能性はあるだろう。