アウトドア人気の高まりから
グランピング・キャンプ施設が増加
インドネシアでは、コロナ禍を機に外でのアクティビティや屋外スペースのあるレストラン・カフェ、ピクニックなどアウトドアを感じられる体験を楽しむ人達が増えてきた。中でも家族や友達と一緒に自然の中で過ごすことのできるキャンプ(グランピング)が主に都会に住む若い人たちを中心に流行り、キャンプサイトもここ1年で増え続けている。キャンプ用品のイベントも大盛況で、アウトドアショップも各地にできている。首都ジャカルタから車で1~2時間程度の距離にあるキャンプサイトが多く、近隣にはイチゴ狩りスポットや牧場を併設しているようなところもあり、自然に触れながら自然の中に身を委ねて過ごすというアクティビティがトレンドとなっている。キャンプサイトとはいえ電気の設備も整っているため、薪を焚くのは主に鑑賞用で調理もガスコンロなども利用することができる。中にはソロキャンプにはまり、道具からこだわりキャンプに出掛け、SNSで配信しているZ世代、ミレニアル世代のインフルエンサーもいる。自然の中でも景色の良さはSNSで映える写真を撮るためには必須である。
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Instagramのフォロワー数が8万人超の人気アウトドアショップ「Alltrek」。展示商品は試用することが可能
若い世代は自然から映えだけでなく
癒しやストレス緩和を求めている
自然の中で過ごすアウトドア体験がトレンドになり、ピクニックや屋外でのアクティビティを楽しむ人たちが増えており、週末や長期休みを利用してさらに長く自然の中で過ごす体験も人気となったことでキャンプをする人たちも次第に増えてていった。当初はキャンプサイトが足りず、予約がなかなか取れないという声もあったが、キャンプサイトが増えて予約が取れるようになったことで更にキャンプを楽しむ人たちが増えた。また、キャンプ用品を持たなくてもキャンプサイトで全てレンタルできるおしゃれなグランピングサイトも増え、これまでに比べ手軽に利用できるようになったこともキャンプ人気を後押ししている。キャンプを楽しむ中でアウトドアアイテムを自ら揃える人も増え、これらのニーズに合わせたアウトドア用品店が増えることとなった。新しいキャンプサイトはYouTuberの動画やSNSで拡散されている。インドネシアの若い世代は、豊かな自然に改めて目を向け、自然の中でのアクティビティを通じて日々のストレスを和らげている。こうした動きは、都市のライフスタイルに新たな変化をもたらす兆しとなっている。




