トレンドエリア「ブロックM」にオープンした
塩パン屋では平日でも1時間の行列
再開発により賑わいを見せているジャカルタのグルメスポットやカルチャーの発信地「ブロックM」では、塩パン屋「Little salt bread」がオープンし、平日でも1時間並ぶほどの人気。「little salt bread」のインスタグラムフォロワー数は2025年9月時点で3万人を超えている。2025年6月には2店舗目が北ジャカルタにでき、2時間並ばないと購入できない日もある。塩パンは「韓国のトレンド」ということもあり人気になり、店内で成型から焼き上げまで行っているライブ感、目の前で作られている安心感が更に人気を呼んだ。また、種類によって価格は違うものの1個100円程度から購入できる価格帯も広い生活層に支持された要因となっている。
トレンド発信地である「ブロックM」では、塩パン屋「Little salt bread」のオープンを皮切りに、ドーナツ屋やオリジナリティあふれるカフェなどが近隣のスペースに増えている。元々「ブロックM」は夕方や週末に若者で溢れるエリアで、近くには印刷工場をリノベーションした施設「Mbloc」も数年前に話題になっていた。MRTの駅からも徒歩圏内になるため、徒歩で利用できる商業エリアとしてはモール以外ではジャカルタで唯一無二とも言えるかもしれない。
手軽に利用できるフードデリバリーから
あえて人気店の行列に並ぶ若者が増加
インドネシアではレストランやスイーツ、ドリンクなどがSNSで話題になった際に、フードデリバリーサービスの「Gojek」などでオンライン注文することが一般的で、人気店の行列には各社サービスのドライバーを見かけることが多かった。ここ最近では変化が見られ、購入者自身が店舗へ訪れ、自ら行列に並んでいる光景が目立っている。あえてトレンドになっている店舗の行列に参加し、人気の商品を店舗と一緒に撮影したり、ハンディファンや日傘などを片手に友人たちとおしゃべりをすることを楽しんでいる。そのため、人気の店舗では商品が売り切れ、閉店時間前に店を閉めることも珍しくない。





