「Samyang」や「辛ラーメン」など
韓国製インスタント麺の売り場が拡大
ラオスでは多くのスーパーマーケットやミニマートにおいて、韓国のインスタント麺の売り場面積が拡大している。ラオス人は食に関して保守的な人が多いが、日常的に食べられているラオス料理は辛味、甘味がメインの味付けであり、韓国麺の味は比較的同じ系統の味付けとして広く受け入れられているようだ。具材を加えるなどのアレンジがしやすい袋麺では、「Samyang(ブルダック)」の炒め麺 「Spicy Hot Chicken Flavor(約145円)」が人気。手軽なカップ麺では「辛ラーメン」(約220円)が人気である。これまでラオス国内ではタイやラオスの商品以外で特定の食品のプロモーションが行われることは稀だったが、韓国の食品を輸入・販売する企業が増加したことで、韓国インスタント麺のプロモーションが行われ、イベント等で認知度が広まった。
インスタント麺を提供する韓国料理が
外食の選択肢の一つとして若者の間で人気
これまでラオスで販売されていたインスタント麺のほとんどはタイ製で、「WAIWAI」(最も古くから売られているタイのブランド)の袋麺(約35円)、「Mama」、「yumyum」(タイの味の素グループ)の袋麺やカップ麺が中心だった。それ以外にはベトナム製が少しと、近年製造されるようになったラオス製が少しあるのみだった。韓国料理自体は日本食のような大きなブームにはなっていないものの、ラオス在住の韓国人数が年々増加していることから韓国料理のレストランも増え、ラオス人が韓国料理を食べる機会が増加している。日本食レストランのようにオーナーがタイ人やラオス人でタイ風やラオス風にアレンジされた料理ではなく、韓国人オーナーによる一般的な韓国料理を提供するレストランがほとんどで、韓国のインスタント麺を使った料理も提供されたり、販売されたりしていることから、特にK-POPに興味のある若者層から人気になっていった。