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中近東文化が融合するマレーシアのカフェ業界/高級志向なブティック&カフェ人気が加速!

マレーシア
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親しみのある中近東カフェが増加
国内人気商業施設に続々とオープン

食事や音楽、ファッション、宗教行事をはじめとするアラビア文化や建築などに以前から親しみがあるマレーシア。最近では、より高級感を求める中近東高級カフェ、スイーツが増加中。アラビア菓子のバクラヴァを扱う「Lavand (ラヴァンド)」のオーナー、シェリン氏は初めてレバノンで食べたバクラヴァの虜になり、当初中東のスイーツやデザートを輸入販売していた後、設備投資して、マレーシアの気候に合う作り方を試行錯誤しながら完成させた。「シングルオリジン」や3-4種類のブレンドコーヒーなど200種類位のアラビカコーヒーがあり、「1910」という番号が定番の人気コーヒー。コロナ禍で売上げは一気に落ち危機に見舞われたが、現在はコロナ前よりも順調だ。
一方で、モロッコの遺産とも言えるコーヒーブランド「Bacha Coffee」のマレーシア1号店がKLCCにオープン、早くも2号店が複合施設「エクスチェンジ TRX」 に年末オープンする予定だ。「Bacha Coffee」は1910年 にモロッコのマラケシュのメディナを発祥の地とし、時を経て2019年再び蘇った、グローバルブランドといえど、スターバックスなどの大衆カフェチェーンとは異なる高級スタイルのコーヒールーム&ブティックだ。シンガポールにはすでに4店舗を展開している。

素材の品質や豊富なコーヒー豆の種類など
高級化が加速するマレーシアのカフェ文化

近年、マレーシアのコーヒー飲料市場は、商業チェーンという形態から、徐々に独立したカフェへと急速に進化している。「Bacha Coffee」の出生地モロッコのメディナは、イスラム教聖地でウジアラビアのメディナも同様、メッカにつぐイスラム教の聖地だ。こうした宗教・地理的な背景もコーヒーシーンの次のステップとして、「Bacha Coffee」進出のタイミングとマッチしたことが考えられる。素材のクオリティー、豊富なコーヒー豆の種類、エクゾチックなブティック風カフェ、マレーシア人にとって異世界ではない、何より安心感をもたらすイスラムという背景が中近東人気を高級ステージへと加速させている。