「Discord」や「Reddit」など
米国発のアプリがZ世代の間で人気
フィリピンのZ世代の間で「Discord」がメジャーなスマホアプリになっている。 「Discord」は無料のアプリで、ビデオ・音声・テキストで友人やコミュニティとコミュニケーションをするツールとして利用されている。アプリ内で、誰がどんなゲームをしているかもわかるので、ゲームしている友人、会話をしているメンバーをチェックして、自分の好きな時に参加できる。ゲーマーの利用が多いが、ゲーマー以外のチャットツールとしても使われている。
統計データプラットフォーム「Statista」のデータによると、2021年第3四半期の時点で、DiscordがSNSの利用率ランキングで10位。16~64歳までに実施した調査になり、DiscordのZ世代での人気の高さがうかがえる。
「Reddit」は、同じ嗜好を持つ人たちとのコミュニケーションのアプリ。カテゴリはグルメからおもしろ系、学術的なものまで幅広い情報を共有できる。セキュリティ管理も万全といわれており、ユーザーは安心して同じ趣味を持つ人と繋がれる。プロフィールなど個人情報の詳細が表示されないため、仕事や友人関係などの繋がりを気にしなくてよい。InstagramでSNS疲れをした人や、ギークなタイプの人などから支持されている。
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プライベートなコミュニケーションとして
親世代が利用しないSNSを利用する傾向
フィリピンはSNSの利用率が高い国で「Statista」のデータによると、96.2%がFacebookを利用している。FacebookとInstagramは誰もがアカウントを持っているほどの利用率である。しかし、Z世代にヒアリングしたところ、FacebookとInstagramは、メインのSNSではなくなってきているという。学校や会社の仲間との間では、Discordでハンドルネームを使ってコミュニケーションをとることが多く、オンラインで繋がりながら、ゲームをしながら、連絡を取り合うのが今のスタイルだという。Z世代は学校のサークルやクラス(先生は含まず)の連絡で、大多数がDiscordを利用している。Facebookは親も利用しているため、Facebookでの投稿を避けることもあり、Facebook離れを招いているようだ。家族との連絡は、messenger・Viber・WhatsAppなどを利用しているが、プライベートなコミュニケーションでは、親の世代が利用していないSNS・アプリを求めている傾向がある。