10種のフルーツ・野菜をカスタマイズできる
スムージー生絞り自販機「Hale Smoothies」
2023年にシンガポール国内では短期間に大量のオレンジジュースの生搾り自動販売機が設置された。シンガポールでは、スーパー等で販売される果物の値段が高額なこともあり、手軽な価格帯のフレッシュジュースが人気を呼んでいる。日本でも同様のメーカーの販売機が置かれているが、オーストラリア産のオレンジ４つ分の果汁が入ったジュースが、シンガポールでは2ドル（日本では380円）で販売されている。また、生搾り自動販売機の進化形として、スムージーの自動販売機「Hale Smoothies」が登場した。10種類のフルーツ・野菜の中から５つと、5種類のトッピングから１つを選んでオリジナルのスムージーを作ることができる。冷凍バナナやパイナップル、アボカドやほうれん草などから好きな組み合わせを楽しめる画期的な販売機だ。価格は7ドルで、シンガポールの店舗で売られるスムージーと同じ価格帯で購入できる。
糖分表示規制が厳しくなったシンガポール
健康意識の高まりでフレッシュジュースが人気
シンガポールは、国をあげて健康志向が年々高まりつつある。2021年頃からヒットしたタピオカミルクティなど糖分が高い飲料に関しては、2023年から政府が糖分の表示を義務付けるなど、糖分過多にならないような配慮がされるようになった。以前は加糖されることが多かったペットボトルの緑茶も、多くが無糖に切り替えられている。このような背景がある中で、加糖されることがなく目の前で果実や野菜が絞られる自動販売機のジュースは、健康志向の国民のニーズにピッタリとはまっている様子。また、運動面においてランニング人口の多いシンガポールでは、運動中に足を止めて生搾りジュースやスムージーを購入する姿も頻繁に見かけるようになった。
