紫色のタロイモとドロっとしたモチが特徴
人気ミルクティー店から続々と登場
2024年の年末ごろからタロイモ・モチ・ミルクティーがトレンドドリンクとして注目されている。2024年11月にミルクティー店「GAGA」が開店6周年記念に「Mochi Taro Milk Tea（Mサイズ125バーツ、約573円）」と「Mochi Taro Frappe（Mサイズ145バーツ、約665円）」を発売。紫色のタロイモペーストとドロっとしたモチに、ミルクティーやタロイモシェイクを合わせた新しいテイストのドリンク。当初は2024年12月末までの期間限定だったが、人気を受けて2025年に入り再販売されている。このほか2025年は多くの人気ミルクティー店で類似のタロイモとモチのミルクティーが発売されている。チーズクリームトッピングが特徴のミルクティー店「Nose Tea」は2025年5月タロイモペースト入りの「Olympus Taro Signature（160バーツ、約733円）」を発売。「Bear House」は2025年6月、”mochi to the moon”メニューをスタート。タイ産米のモチとタロイモペースト入りの「Moon Mochi Fresh Taro Milk Tea（139バーツ、約637円）」などがある。
タロイモは淡泊ながら独特の風味があるが、タイではタロイモはスイーツや料理に用いる身近な食材のため、自然に受け入れられている。
中国風メイク”Douyin”が話題になるなど
中国発の食や美容トレンドがタイへ流入
タロイモ・モチ・ミルクティー人気の背景には、中国のミルクティー店「AH MA HANDMADE」の影響がある。同店は近年タイ人の間で上海旅行の必須スポットとして知られ、行列のできる美味しいミルクティーとしてSNSで話題になっていた。類似のドリンクがタイのミルクティーに登場し、歓迎されている。同店はタイ未上陸だが、近年中国ブランドのミルクティー店が続々タイに進出している。「CHAGEE」、「MOLLY TEA」、「MIXUE」、「NAIXUE」などがあり、いずれもタイ人利用者で賑わっている。中国のミルクティー店をタイ人と中国人がリブランディングしたミルクティー店「JIAN CHA」はフルーツティーなどがあり、2024年2月の開業から1年ほどで支店を24店に拡大。中国火鍋ブームに続いて、中国のミルクティーがトレンドを迎えている。中国の影響は食にとどまらず、2023年頃から中国風メイクの”Douyin”が話題になっている。中国ブランドのメイク商品もEC大手のShopeeやLazadaで購入可能。2024年半ばからは人気ブランド「JUDYDOLL」が大手コスメストアで店頭販売を始めている。
