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若者から支持!ベトナムのファストフード”石焼きソーセージ”に注目

ベトナム
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石焼きによってソーセージの旨味を引き出す
人気の屋台では一日500本以上も販売

ベトナムで最近流行している新感覚グルメ「lạp xưởng nướng đá(石焼きソーセージ)」。焼いたソーセージはベトナムのローカルフードとしてよく販売されているが、炭火焼であることが多い。炭火焼では注文して商品を待っている間に煙の臭いが付いてしまうことや、火入れが均等になりにくいことが懸念点とされていた。一方、「lạp xưởng nướng đá」は石焼きのため、熱した石の上でソーセージを焼くことで皮はカリッとした食感になり、肉の旨味がより引き出されて美味しいと話題になっている。購入者層は10~20代の若年層が多く、家族で楽しむためにまとめて購入することも多い。品切れになることも珍しくないほどの売れ行きで、人気の屋台では1日500本以上売れることもある。チリソースをベースにした甘い味わいのソースか、チリパウダーを振りかけて食べる。

小腹が空いた時に気軽食べられる価格帯
学生や若者からファストフードとして人気

石焼きソーセージがブームになったのは2024年初頭でベトナムの首都ハノイ市、南部のホーチミン市で出回るようになった。ベトナムのラオカイ省と国境を接する河口(中国雲南省)で販売されている石焼きソーセージがオリジナルであるとされている。諸説あるもハノイのハンチュウ通りで最初に石焼ソーセージを販売した最初の1人とされるのがド・ベト・タンさんで、2023年末に東北部のカオバン市を訪れた際に石焼ソーセージと出合い、シンプルながらも通常のソーセージとは異なる味わいに着目して持ち帰り、ハノイで販売を始めたという。石から伝わる熱で焼くため、炭火で焼くより皮はカリッと軽く中はしっとりとし、それでいて油を使わないことでヘルシーなイメージがある。ソーセージ自体が若者に受け入れられやすい食材であることに加え、そのヘルシーなイメージによって近年健康志向が高まるベトナム人の若者から支持されたことが流行の理由となっている。価格は1本あたり15,000ドン~(日本円で約90円)と比較的安価で提供されている。小腹が空いた時に気軽食べられる価格帯で、学生や若者からファストフードのような存在として好まれている。