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マレーシアで人気のハイブリッドスイーツ/クロワッサン×アラブ菓子「クナファ」

マレーシア
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サクサク食感で甘いクナファが
クアラルンプールの若者に好評

クロッフル(クロワッサン+ワッフル)、クロナッツ(クロワッサン+ドーナツ)、クルフィン(クロワッサン+マフィン)などの人気あるハイブリッドクロワッサンが続々登場している中、現在マレーシアではクロワッサンのサクサク感とデーツをふんだんに使用した甘いアラブの練り菓子「バクラヴァ」を組み合わせた「クナファ」が大人気となっている。厚みのあるチョコレートバーのような見た目で、1枚の重さは140~200gほど。ピスタチオクリームがフィリングされたフレーバーが一番人気で、他にもクリームやチーズなど、様々な味わいで展開し、若者から中高年まで、特に女性を中心に購入されている。クアラルンプール市内にある「Bam Bam Bakes 」や「Moreish」といった人気の菓子店ではクナファのほかハイブリッドスイーツも販売しており、シナモンクルフィンは一個8リンギ(約250円)ほど。クアラルンプールの若者たちは「クナファのサクサク感がたまらない!またオンラインやイベントで販売しているケースが多く限定感があってTikTokでもバズりやすい」と話している。

フィロを使用することでサクサク感を向上
アラブ菓子のような甘みの強い味が人気

日本では「シュプリームクロワッサン」の名で親しまれているクロンボローニは、クロワッサンとイタリアの菓子ボンボローニを合わせたもの。大きく丸く、外側はクロワッサンらしいサクッとした食感で、内側はふんわりとした食感が楽しめる。生地の中にはバニラやチョコレートなどのクリームが入っており、表面にはチョコレートやカラフルなアイシングで覆われている。そんなクロンボロー二からクナファ人気へと至ったのはサクサク感という共通点にある。クナファのサクサク感はフィロ(phyllo、紙のように薄い生地)でできており、パイシートよりもさらにサクサクした食感がある。クナファ自体は国や地域によって様々な形態をとっているが、マレーシアでは中東からドライフルーツやナッツなどが多く輸入されていることや、アラブの菓子バラクラヴァのように甘みの強いテイストが好まれることから、アラブ菓子を思わせるようなクナファが好まれている。