家電・IT

モバイル製品にY2Kノスタルジー/自分らしさを求めるZ世代の価値観にマッチ

マレーシア
facebookでシェア
Twitterでツイート
Loading

デジカメや折り畳み式ガラケーなど
Y2Kグッズを取り入れるZ世代

マレーシアで近年再び注目されるレトロブームは、Z世代を中心にY2Kカフェ(日本でいうクリームソーダや生クリームのケーキやドリンク、チェリーのトッピングなど)やブティックのみならず、モバイル中古製品(インスタントカメラ&フィルムカメラショップ、ガラケー)まで広がっている。モバイル機器を中古ショップなどで購入し、使うことがトレンドになっている。サムスンなどの折り畳み式ガラケーは400リンギ(約13,300円)ほどで購入できる。スマートフォンから使い始めたZ世代はガラケーを使用した経験がなく、Y2Kまたはその時代に使用されていたモノに何となく未来的でもありながらテクノロジーへの憧れを反映したノスタルジックや美しさ価値を感じている。 Y2Kグッズは「『ハズしたくない失敗したくない批判されたくない』という意識が強いけれど、単なる真似ではなく今の自分達らしいスタイルを取り入れて表現していきたい」と話すZ世代の価値観とうまくマッチしているものと言える。

人気のK-POPアイドルの影響から
Y2Kファッションを取り入れる流れに

コロナ禍が落ち着いたものの情勢不安、景気減退などの鬱屈とした世情の中、不安を吹き飛ばして元気に楽しみたいという意識を持つZ世代が増え、多様性、斬新、ジェンダーレス、自由といったキーワードを求めた結果、 Y2K(Year 2000)などのモノやファッションが新たなスタイルとして表現されているのかもしれない。日本でも平成初期、昭和期のようなレトロフレーズがZ世代に刺さるというのが類似しているだろう。さらに、マレーシアで人気絶頂のK-POPアイドルがY2Kの要素を取り入れたファッションやパフォーマンスを披露していることも影響している。