店頭で実物を体験し、QRコードを読み込み
アプリで決済・配送手配するワンストップ方式
2025年2月に香港有数の観光地の尖沙咀に、中国最大のオンラインモールのタオバオの実店舗「PapaHome Partnered with Taobao」がオープンした。この店舗は香港ローカルの住宅修理プラットフォームのPapaboと共同運営され、1万点以上の家具、装飾品、ホームカスタマイズサービスやリノベーション材料を備えているOMOモデルのショップだ。オープン初日には、初の実店舗という事もあり、オープン前から開店待ちの列ができていた。 店舗は一見高級ショールームのような作りで、香港の消費者に合わせた中高級商材、商品、価格帯で展開されている。店舗では顧客が製品のQRコードをスキャンして情報にアクセスし、すぐにオンライン上のタオバオで商品を購入できるようになっている。他に、顧客の身長と体型を測定するAI/ARを導入し、自宅空間への家具配置をシミュレーションし、顧客に合ったカスタマイズ家具の販売提案を行なっている。このサービスは、狭い住空間の香港の住宅事情にとって、限りあるスペースでより有効的な家具選びに役立ちそうなサービスだ。
体験価値・利便性・社会貢献を同時に追求する
次世代リテール拠点として注目
香港のタオバオユーザーの多くは、大型家具を購入する消費者が多いという。もちろん香港内にも家具店は多くあるが、やはりバリエーションの多さでいうと今一つ物足りないのだ。その中、タオバオでは種類もさることながら、オーダーメイドで注文できたりと消費者のニーズを満たしてくれる。しかし、デメリットは実物が見られないため、大型家具を買うには一かバチかだったが、今回のタオバオショップのオープンはより香港の消費者のニーズを満たすことは間違いないだろう。そのため、今回のタオバオショップのオープンは消費者からは歓喜の声が上がっているが、香港の小売業者にとっては権威になるのではないかと言われている。また、タオバオ内で家具や家電を購入した後、故障が生じた際にアフターサービスが受けられないのがデメリットだったが、タオバオ内でオーダーメイドした家具などの商品は、香港の業者と連携している場合もあるようで、組み立て、アフターサービスを行なってくれる。今後港内の小売店、業者などとうまく共存していく事も可能なのかもしれない。また、NGO「Crossroads Foundation」との連携で、顧客が不要家具を寄付できるプログラムを実施。





