ホーチミンの新しい交通システム
シャトルバスサービス「GoDee」
ホーチミンの都市型交通システムとして、シャトルバスサービス「GoDee」が2018年設立された。12人または15人乗りのバンを契約ドライバーが運転する。利用方法は、アプリをスマホにダウンロードし、出発地点と到着地点を入力する。するとアプリ上では、バスの現在位置など、運行情報がリアルタイムで表示される。現在は10の既存ルートが存在し、利用者は乗車(降車)地点やタイムスケジュールを見て予約する。運賃は、登録したカードや電子決済など、キャッシュレスで支払えるのも便利。料金は1回2万〜3万ドン(約150円)。「公共交通並みの運賃で、タクシーの快適さを」をモットーに、概ねタクシーとバスの中間ぐらいの価格を維持している。
配車アプリと公共バスの不満点をふまえた
アイディアで利用者をのばす
ここ5年ほどでGrabやGoViet、beなどの配車アプリサービスは瞬く間に定着した。しかし、雨季や週末の夜、ラッシュアワー時には配車に時間がかかり、料金も低額時の数倍に跳ね上がるなど、利用者の中には不満の声もある。また、公共バスは、時刻表がなく、常に混雑していること、そして運転が荒いため中間層には敬遠されて居るのが実態である。既存の交通事情を把握し、配車サービスの弱点をついたGoDeeの利用者は増えつつある。