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中国における大学生の恋愛×デリバリー事情/交際相手に愛情表現として飲食デリバリーを送る「外卖传情」

中国
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交際相手に飲食物を送る愛情表現が
Z世代の大学生の間で広がる

デリバリーサイト「餓了么」が大学生の恋愛とデリバリーの関係をまとめた記事「高校恋愛図鑑」が公開され話題になっている。2000年以降に生まれた大学生の間では、他大学の交際相手に飲食物を送り、愛情表現する方法「外卖传情」が近年流行っている。ミルクティー・ハンバーガーポテト・ライスヌードルの注文数が上位3位を占めた。一方でピザや唐揚げといったジャンクフードよりもコーヒーや医薬品の注文数が上回り、上位10位にランクインしたという。お互いの学習や健康に関心を寄せていることが分かる。また、バレンタインなどのイベント時にはセット商品を提供する飲食店が登場し、時間がない中でも恋人に飲食物を送りたい大学生の需要を満たしている。

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大学構内の食堂に対する不満から
様々なデリバリーを利用する学生が多い

中国の大学構内にも食堂はあるものの、「営業時間が短い」や「ピーク時は並ばなくてはいけない」、「学生寮から遠い」、「料理のレパートリーが少ない」、「不味い」、「高い」といった不満を抱えている学生が多かった。そこで、デリバリーは隙間時間に注文でき、選択肢が多く安い他、出向かなくても届けてくれるなどのメリットが多く、大学生の中でデリバリー注文が定着した。中国では2019年に発見された新型コロナウィルスを徹底的に封じ込めるゼロコロナ政策が2022年まで行われていた。ゼロコロナ政策での締め付けにより、行動範囲の縮小を余儀なくされたカップルも多くいたと想定される。そこで会えない期間のコミュニケーションのひとつとして、飲食物を送り愛情表現する方法「外卖传情」が採用されたと考えられる。