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デザイン性の高い電動アシスト自転車の利用が上海で増加中!健康意識や環境保護の面で政府も推奨

中国
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国産ブランドも増加し、製品の多様化が進み
自分らしさを追求する若者から支持される

2023年秋ごろから、中国では電動アシスト自転車の人気が高まっている。「2024年中国電動自転車流行情勢報告」によると、電動アシスト自転車は、自転車業界全体の市場シェアで最も急成長している分野だという。「Trek」や「Specialized」、「Cannondale」といったアメリカの人気ブランド(約2万~5万元)だけでなく、「Flyer」や「Rad Power Bikes」といった手頃な価格の海外ブランド(1万元程度)、さらには1,000~2,000元と低価格で購入可能な「凤凰(Phoenix)」などの国内ブランドも増えており、日常使いの自転車として選ばれるようになってきた。デザイン・技術・安全性の向上や製品の多様化が進み、自分らしさを追求する若者から支持されている。アメリカのブランド「Ristretto」や「Super73」は、デザイン性と従来の製品に比べて長距離走行に適している点から、”遊び心ある新モビリティ”として人気が高い。日常使いだけではなく、荷物や宅配などの配達手段としての利用も広がっている。今後は高速鉄道やバスへの持ち運びが可能なコンパクトで軽量なモデルの需要が高まると予想されている。

環境保護の観点から政府が推奨し、
インフラ整備によって通勤・通学の利用も増加

政府は環境保護の観点から、温室効果ガス排出量が少ない乗り物として、自転車および電動アシスト自転車を推奨している。また、青少年に過度な学習負担をかけないよう「双减(補講と課題の削減)」政策と体力づくりを推奨する過程で、自転車や電動アシスト自転車の利用が成熟してきたともいわれている。中国の大通りでは、自転車道(EVバイクも可)が設けられており、ラッシュ時の交通渋滞を避けるために通学や通勤で自転車やEVバイクの利用者が年々増加している。加えて、近年の健康意識や環境保護意識の高まりも、自転車を交通手段とする人の増加に寄与している。