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ミニマル志向のZ世代に刺さる!?「壁掛け式洗濯乾燥機」が話題

中国
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一人暮らし向けの洗練されたデザインで
若いファミリー層にも支持される

一人暮らし向けの家電としてミニ冷蔵庫や、コスメ用冷蔵庫、センサー型ハンドソープディスペンサー等を製造している家電メーカー「小吉(上海小吉互聯網科技有限公司)」が発売した水玉型壁掛け洗濯乾燥機「小吉壁掛式洗衣机(2,599元〜)」が話題。2025年1~3月の販売台数は全てのメーカーの洗濯機の販売台数ランキングの5位につけている。一人暮らし用のアパートやマンションでも場所を取らないこと、ウール、ダウン、下着などきめ細かい洗浄モードに設定できること、お湯洗いや殺菌機能、95度での煮沸機能などがあることが好評となっている。計18通りの洗い方をセッティングすることができ、 「下着用洗濯機」と呼ばれていることもある等、特に少量だけ毎日洗いたい一人暮らしの若い女性に支持されている。また、大人の洗濯物と分けたい乳幼児がいる若いファミリー層にもぴったりで、一般家庭では二台目の洗濯機として購入している人もいる。設置の条件は壁の幅49㎝、近くに電源と排水溝があることで、専門のスタッフが取り付けに来てくれる。

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中国では自宅で洗濯することが一般的
家電にも写真映えを意識する傾向に

「2024年家居消費趋势報告」によると、この3年で家電の購入前に小紅書を見るという人が4.5倍まで増えたと言われ、グルメやコスメだけでなく家電も写真映えやインパクトが重視されるようになった。また、中国では単身者用の賃貸アパートは家具と家電がついていることが一般的。賃貸でも壁紙を変えたりDIYをするなどが比較的自由にできるため、借主が独断で新しい家具や家電を入れることもできる。一方、20代、30代で副業として民泊を経営する人が増えており(旅居などでニーズ増加)、おしゃれで最新の家電を入れて予約アプリでの注目を集めたいと考えるオーナーが増えた。そのほか、不況、晩婚化などで狭い部屋で一人暮らしする若者が増えていることも背景にあると見られる。中国はコインランドリーの文化がなく、どのような状況でも自宅で洗濯するのが一般的(故障した場合は隣人や友人の洗濯機を借りる)。