興行収入は8日間で4.37億元に到達
登場人物の着用スニーカーが高騰
2023年4月20日に中国全土で映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開され、わずか8日間で興行収入が4.37億元に達するほどの大ヒットを記録。映画の影響でキャラクターが着用しているスニーカーや、関連アイテムへの注目が高まるなど、スラムダンク旋風が巻き起こっている。映画公開に伴い、中国各地のショッピングモールに等身大パネルが設置されたり、スラムダンク関連グッズが多数販売されていることも、スラムダンクの流行を後押ししている。
また、主人公の桜木花道が着用しているNIKE「AIR JORDAN6」をはじめ、流川楓の「Air Jordan 5 Fire Red」などのスニーカーの復刻版の価格が高騰。NIKE「AIR JORDAN6」は2016年秋の販売価格が1,299元だったが、現在では6,000元以上に。「Air Jordan 5 Fire Red」は、2020年春の販売価格が1,399元だったが、今では2,000元以上に上昇している（鑑定後に正規品のみを販売をする、スニーカーを中心としたECアプリの「得物」での27ｃｍサイズの販売価格に基づく）。映画の公開以降、上海の大型ショッピングモール「iapm（環貿広場）」内にあるAsicsフラッグシップショップで、三井寿が着用していた「asics japan L」の復刻版スニーカーを2度入荷し販売。すぐに完売し、ネット上では定価790元のスニーカーが、1199元～2999元程度の価格で転売されている。
80～90年代の前半生まれの世代から支持され
Z世代にもスラムダンクの人気が波及
スラムダンクは1996年から1997年にかけて中国の地上波で放送されていたため、当時青春期にあった80年代から90年代の前半に生まれた世代から特に支持を受けている。また、好奇心旺盛なZ世代にも、スラムダンクの人気と影響力が広がっている。1997年から毎年映画が公開されている「名探偵コナン」も中国で人気が高い。キャラクターの人気投票ランキングが毎年各所で行われていて、いずれにおいても灰原哀が常に上位にいるほど人気がある。5月12日現在、中国のUNIQLOでは名探偵コナンとのコラボTシャツがフィーチャーされており、灰原哀とコナンがプリントされたTシャツが一番人気になっている。世界最大規模の店舗である淮海中路店では売り切れ中で、入荷待ちの状態になっている。
