富裕層の主婦を中心に
台所用品が見直されている
昔のインドの食器や台所用品といえば、重量のあるカッパーや粘土を素材としたものであったが、近年はステンレスやアルミ、プラスチック、テフロン加工のものが安くて軽く、機能性もよいため一般的となった。しかし、 健康面や環境面の理由から富裕層の主婦を中心に、カッパーや粘土を素材とした食器が見直され始めている。現在、インド全土のさまざまな店舗やオンラインショップで取り扱いを始めており、アイテムとしては、コーヒーフィルターや水のボトル、水差し、タンブラー、皿、鍋やフライパンなどが人気だ。値段は、グラスやカップは1つ300~1,000インドルピー(約460円~1,540円)100%カッパーの鍋は、4,000~6,000インドルピー(約6,150円~9,220円)だ。現代の台所事情に合わせた小ぶりでモダンなデザインのものが人気だ。
環境保護、リサイクル、有害物質が
インドでもトレンドトピックに
近年、世界で注目されている環境保護やエコ、健康志向はインドでもトレンドトピックだ。持続可能で耐久性のある素材の食器は、リサイクル商品として再注目されている。また、大理石の粉、木粉、古紙、天然糊などの廃棄物をリサイクルすることで作られているため、収益性も高いことも理由の一つだ。伝統的な調理器具は、燃費効率が良く、栄養分を保持でき、有害な化学コーティングが施されていないため、安心であると見直されている。