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インドの結婚式に変化の兆し!従来の形に縛られないウェディングスタイルが人気

インド
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パステルカラーのウェディングドレスや
デスティネーションウエディングが人気

数年前までインドのブライダル衣装の定番は重い刺繍が施された真っ赤なインドの伝統民族衣装であるレヘンガやサリーになり、式場の飾り付けも豪華で煌びやかだった。しかし、近年セレブ層の結婚式が変化し、海外やインドのラジャスタン州にある古城などで挙式を行い、ゲストも最小限、上品でおしゃれな印象を与えるパステルカラーの衣装を身にまとい、それぞれのSNSに写真を投稿することで結婚の報告をするという新しいトレンドが生まれている。その影響で多くのインド人新郎新婦はセレブの結婚式を真似し始め、パステルカラーを取り入れたウエディング衣装や古城などの非日常的体験の中で行う「デスティネーションウエディング」といった、自分達だけの特別な結婚をテーマとしている。
店頭のショーケースにも変化がみられた。2023年には白やマスタード、ブロンズ、ブルーといったシンプルで明るい印象を与える色合いの人気が高まると予想されている。実際にInatagramで2,957万フォロワー(2023年4月時点)を持つ女優のキアラ・アドヴァニは、自身の結婚式でパステルピンクの衣装に控えめのメイクやジュエリーを選び、若い女性を中心に反響を呼んでいる。

より個性を反映した結婚スタイルに変化
映えだけでなく、快適さを求める傾向に

人数や開催時間、費用など様々な面で盛大なインドの結婚式だが、新型コロナウイルス流行に伴い、式の縮小や中止を強いられてしまうカップルも少なくはなかった。そのため近年は新しい結婚式の形が取り入れられている。花嫁たちは動きづらい伝統的なブライダル衣装を見に纏い、濃いメイクで飾るよりも、その場を存分に楽しむことができる軽量なレヘンガやサリーと共に、自分らしいナチュラルメイクを選ぶようになった。グローバル化も拡大し、より個性が尊重されるようになったことから、映えだけでなくそこに快適さを求める傾向がある。このように、セレブを先頭に結婚式はより親密なものへと形をかえ、花嫁が自分のスタイルや個性を反映させる場へと変化している。