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インドのアニメファンが6万人来場!第2回「Mela! Mela! Anime Japan!!」特別レポート【前編】 | TNCアジアトレンドラボ

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インドのアニメファンが6万人来場!第2回「Mela! Mela! Anime Japan!!」特別レポート【前編】

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2025年9月13日(土)と14日(日)に、インド政府公認の日本アニメのイベント『Mela! Mela! Anime Japan!!』が、デリーの「Pacific Mall Tagore Garden」で開催されました。昨年に続き、デリー在住のライフスタイル・リサーチャーがイベントの様子をレポートします。

後編はこちらから:https://tnc-trend.jp/india56/

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イベントの様子は、「日経エンタテインメント!Web」でも、別の内容でレポートしております。こちらもぜひご覧ください。

『JAPANエンタメ 世界進出分析 第6回』:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01167/00006/

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第一回目となった昨年は、来場者数が4万7,000人を超える盛況ぶりを見せた。今年は、映像やエンターテインメント業界の大手企業がイベントのために出展しており、鮮やかなブースの数も増加。人気の映画上映に加えて、特設ステージではアーティストによるパフォーマンスが強化され、さらなる盛り上がりが期待された。なぜなら、昨年のヒアリングでは、来場者だけでなく、主催者や出展者からも「来年もぜひ開催してほしい」という前向きな声が多く寄せられていたからである。

年々アニメファンの数は増加しており、ファンの趣向や行動にも変化が見られる。彼らが現在どのような作品や体験を求めているのか、日本のアニメやエンターテインメントに対する期待が高まっている。

9月13日13時頃の会場には、すでに多くの来場者が詰めかけていた。この時点で、昨年に比べて来場者数は倍増しており、会場全体に熱気があふれていた。ブースには人気アニメのパネルが色鮮やかに設置されており、来場者たちはお気に入りのキャラクターと一緒に写真を撮る姿が目立った。その様子から、来場者の高揚感が伝わってきた。

「アニメタイムズ」のブースにはすでに人だかりができており、インドでも人気の高い『進撃の巨人』の巨大パネルが目を引いていた。ブース内ではフリーギフトの配布やスピンゲームといった企画が行われ、来場者の注目を集めていた。

「TOYOTA」は、アニメ『進撃の巨人』とコラボしたブースを出展していた。会場では、調査兵団をテーマにした装飾や、アニメ仕様に塗装された「トヨタ アーバンクルーザーハイライダー」などが展示されており、多くの来場者が記念撮影を楽しんでいた。従来の自動車展示とは異なり、アニメの世界観を体験できるような演出がなされており、ファンからは「親しみやすい」「新鮮で楽しい」といった好意的な声が寄せられていた。

前回も出展していた「Study in Japan」ブースでは、東京大学や東京外国語大学などが昨年から引き続き参加出展、各大学は奨学金制度やプログラムの内容、キャンパスライフなどを紹介し、簡単な日本文化体験も提供していた。来場者が気軽に日本の教育に触れられるような内容となっており、アニメやポップカルチャーに関心のある人々のほか、日本での進学を検討している学生やその保護者、教育関係者の姿も多く見られた。

今年のブースは日本からの出展者が増え、昨年に比べてパワーアップしている。本格的なパネルやゲーム体験、無料ギフトなどが充実している。

キャラクターフィギュアを扱う「Link-U」は、これまで『Comic Con India(以下、コミコン)』には常連として出展していたが、同イベントには今回が初出展となった。今回参加した主な目的は、インドの一般層のトレンドや消費行動の実態をリサーチすることにあったという。「コミコンはアニメ好きでかつ入場料を支払って来ている来場者が中心だが、今回はアニメ目的以外でモールに訪れた層も含まれており、その違いを知りたかった」と松原氏は語った。

コミコンでは商品の売れ筋が分散する傾向にあるのに対し、同イベントでは売れ筋が特定の商品に偏る傾向があるという。予想以上の売れ行きで、購入者の約6割は10代から20代の女性が占めていた。今回の一番の売れ筋は『初音ミク』のフィギュアで、3段に積んでいた箱が初日の数時間で1段分まで減ったという。「思ったよりも来場者が多く、迷わずすぐに購入する方が多かった。コミコンでは価格を確認した後に購入を見送るケースも多いが、今回は購入目的で来ている印象が強い」と、初日の段階ですでに両イベントの違いを実感していた。

現時点で手応えを感じており、「出展して良かった」と話す。翌日は商品の種類を増やし、ディスプレイの配置を変えて来場者の反応を見ていく予定だ。「今後はこうした場でディスプレイを強化しながらブランド認知を広げていきたい。来場者とコミュニケーションをとりながら、オンライン販売も強化したい」「インドでは並行輸入品や偽物も多いため、より多くの商品を公式ルートで、できるだけ安価に届けたい。そのためにも在庫を厚くし、オンライン体制を強化したい」と、今後の展望について語った。

アトゥールくん(写真左)たちは、昨年も来場したという。今年は昨年よりも新たなアクティビティが増えており、アニメファン仲間と一緒に楽しめる空間に大満足の様子だった。ゲームなどでたくさんのギフトをもらったと見せてくれた。「今、一番気に入っているアニメ『桃源暗鬼』のうちわ、スピンゲームで当たったTシャツ、『クレヨンしんちゃん』のインスタント麺…」と、いろいろな戦利品を披露してくれた。

一番の目的は映画上映で、朝から可能な限り鑑賞したという。「インドはリッチな伝統文化を持ち、それを大切にしている。日本の漫画やアニメにも、もっと日本文化や風習が取り入れられた作品が観たい。個人的にはアドベンチャーものが好きだ」と、新たな物語を楽しみにしている様子だった。

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前編では、企業ブースを中心に紹介しました。後編では、日本の食・コスプレイヤーへのインタビューについて紹介します。