誕生日プレゼントや卒業祝いに
富裕層からミドル層へ広がるブーム
富裕層を中心に、紙幣でつくったバラやカラーの花束をプレゼントする事がトレンドになっている。花の数が多くなると高額になるため、家族間での誕生日プレゼントにあげる事が多かったが、最近では5,000ルピア札(約40円)や10,000ルピア札(約80円)の少額紙幣を使った花で、友人へのプレゼントや卒業祝いとして贈られるようになってきている。最近は作り手が増え、オンラインショップ「Shoppee」でもCtoCで注文を受け付けており、富裕層だけではなく、中間層にも広がりつつある。花束の予算は富裕層で100万~500万ルピア(約8,000円~4万円)、中間層で50万~100万ルピア(約4,000円~8,000円)ほど。また、自分で作れるよう、ワークショップも開かれている。
海外のSNSがきっかけ
アイディアを重ねながら広がるトレンド
2018年、海外のセレブリティが大きな紙幣の花束をSNSにアップしたことから、じわじわと富裕層の間で流行が広がった。また、韓国のトンコッタバル(お札花束)も、きっかけのひとつであると思われる。インドネシアの紙幣の色は、赤、青、緑、ピンク、茶とカラフルなので、紙幣の色に合わせて赤いバラや、青いバラを作ることができるが、ひとつのバラを作るのに5~8枚の紙幣が必要になる。そのため、1~2枚の紙幣で作ることができるカラーの花も人気だ。
また、紙幣だけの花束は高額なので、生花も混ぜて花束を作るなど、工夫されながらトレンドが広がっている。現在は、紙幣の花でケーキにデコレーションしたものなども登場している。2020年5月下旬の断食明けのプレゼントとしても、多く贈られることが予想される。