非接触型のボタンやドアキー
エレベーター用フットスイッチも登場
インドネシアでCOVID-19の第一感染者が発見されたのは2020年3月2日である。それ以降、さまざまな非接触型アイテムが事業者から一般消費者向けに広がっている。公共性の高い駅やアパートのロビーなどでは、手で触れる必要がない非接触型のボタンが浸透。ジャカルタのMRTや空港の一部では、エレベーターのボタンが手ではなく、足で踏めるようになっており、感染予防対策が施されている。また、最近ではアパートなどでも非接触型のドアキーが増えており、手をかざすことで鍵の開錠が行える仕組みになっている。
一般消費者向けには、「Corona Finger」と呼ばれる、ボタンを手の代わりに押せるグッズが販売されている。可愛らしいデザインが施されており、実際の目的よりもアクセサリーとして購入されるケースもある。また、マスクも同様にさまざまなデザインのものが販売されている。
公共交通機関から個人のアイテムまで
非接触アイテムが広がる
ジャカルタでは駅や空港のエレベーターにフットスイッチが設置されるのが比較的早かった。当初は局所的な対策であったが、アパートにまで非接触型ボタンが広がりつつあるのは着目すべき部分である。インフラとして今後も継続していく可能性は少なくない。デザイン性の高い「Corona Finger」が発売されているのはインドネシアらしい。ただ、可愛らしさ目当てで購入し、実際にはほぼアクセサリー化している人も少なくないと思われる。いずれにせよ、まったく対策グッズが世間に広がらないよりはよいのかもしれない。