食・飲料

貧しいカカオ農家を支援。地元産カカオを使用したおしゃれなチョコレートが続々登場

インドネシア
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インドネシア産カカオとフルーツ、
ナッツ、スパイスを使ったチョコレート

インドネシア産のカカオから作られるチョコレートが、地産地消の意識の高まりと共にブームになっている。ベルギー人が中部ジャワで製造を開始した「Monggo」に始まり、バリ島の「Pod」、ジャカルタの「Pipilitan」、米国で学んだ女性が帰国し立ち上げた「Krakakoa」など、この数年で新しいブランドのチョコレートが次々とでてきている。最初は生産数が少なく、販売は直営店のみ、または空港でお土産用として売られるだけだったが、現在は少し高級な食材を扱うスーパーでも手に入るようになった。価格は約200円~400円ぐらいと物価から鑑みると安くはない。
ココアの特徴に合わせ、インドネシア産のフルーツやナッツ、スパイスなどを使い、各社様々なフレーバー、カカオ含有量の異なるチョコレートを販売している。インドネシアらしいフレーバーとして「唐辛子味」もあり、ピリッとした癖になる味が特徴的だ。パッケージにはインドネシア伝統のバティック柄を起用するなど、自国産であることをデザイン面でも表現している。2021年2月、バレンタイン期間限定で、日本のセブンイレブンでもインドネシア産カカオを使ったチョコレートドリンクが販売されたが、これからは日本でもインドネシア産のカカオやチョコレートを目にするかもしれない。

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チョコレートを通じて
農業の知識や加工技術を上げる支援

あまり知られていないが、インドネシアはコートジボアール、ガーナに続く世界第3位のカカオ生産国だ。インドネシアは群島諸国で横に広く、島により気候や土壌が異なることからカカオの味も様々だ。しかし、カカオ農家の人たちの知識が不十分であったため、生産されるカカオの質が低く、またチョコレート製品に加工する技術が不十分であったことから流通せず、カカオ農家は貧しく厳しい状態にあった。
海外の大学で学んだインドネシア人たち、また日本企業や外国人パティシエのサポート(農家への研修、フェアトレードやオフテイク契約など)を得て、持続可能で生産性の高いカカオの生産を実現し、徐々に質の良いカカオができるようになった。今では、カカオの加工技術レベルが海外に輸出できる品質まで上がり、権威あるイギリスのチョコレートコンペティションで受賞をするチョコレートも誕生した。
どこのチョコレートブランドでも共通しているのは、「貧しいカカオ農家のために何かできないか」という問題意識から始まっているところだ。Farm To Barの考え方を実践し、チョコレートというプロダクトを通じて、農業の知識や加工技術を上げる助けをすることで、インドネシアチョコレートの普及から、インドネシアという国自体のブランディングに寄与している。

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