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インドネシア人を魅了し啓蒙するヴィーガンレストラン「Burgreen」

インドネシア
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ジャカルタ市内を中心に
拡大を続けるビーガンレストラン

「Burgreen」は、海外で学んだ若いインドネシア人夫婦が2013年にスタートしたビーガンレストランだ。2020年までに10店舗を展開し、2つ目のブランドである冷凍食品・食材販売店「The Green Butcher」は12店舗、提携レストランは20店舗と着々とジャカルタ市内を中心に拡大している。
コロナ下でレストランを休業している間は、大豆やキノコから作られたサテ(インドネシアの焼き鳥)、チキンカツ、から揚げ、餃子、ハンバーグパテ、ソーセージなどの冷凍食品をECサイト「Tokopedia」やGofoodやGrabのフードデリバリーサービス、スーパーなどで販売し、自宅でも気軽にビーガン食が食べられるようになった。冷凍食品の価格帯は一食600円~800円ぐらいとインドネシアでは安くない値段であるため、ミドルアッパー以上の若者層がターゲットだ。
インドネシア料理は付け合わせの野菜を除くと、野菜が少ないことが多い。さらに、野菜に対する抵抗感も見られ、ヴィーガン食というと味気ない、おいしくない、サラダやパンばかりというイメージが強い。しかし、Burgreenは、メニューも豊富で、ボリュームもあり、味付けもヘルシーでありながら、インドネシア人好みで、性別年齢問わず支持されている。
2021年からはスターバックスでもBurgreenのサンドやバーガーを販売。そのほか、独自に食材研究や新メニュー開発、植物ベースの食材を使ったクッキング教室やセミナーを行うなど意欲的だ。健康で安全安心な食生活をインドネシア人に啓蒙し続けている注目のレストランだ。

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都市部ミドルアッパー層で
食や健康への意識が徐々に変化

インドネシアは、長い間健康に関する教育や情報が足りておらず、糖尿病など成人病で亡くなる人が多く、平均寿命も日本より15歳以上短い。脂っこいものや甘いものを食べすぎる人、化学調味料や添加物の多い食事をしている人が多く、アレルギーを持つ子供も増えてきた。そのような背景から近年ジャカルタのミドルアッパー層以上の人はビーガンに注目している。

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