レアアイテムを引き当てるかもしれない
ギャンブル性がZ世代に刺さる
Z世代を中心に人気急上昇しているのが、中国発ファンシーショップで販売される「ブラインドボックス」だ。中身の見えない箱を開けるまで何が入っているかわからない仕掛けで、アニメやゲームの人気キャラクター、サンリオやディズニーとのコラボ、さらには上の世代を狙ったドラえもんなど幅広いキャラクターがラインナップされている。価格は1箱50,000~200,000ルピアとやや高めで、1シリーズ5種ほどのキャラクターを揃えるには相応の費用がかかる。それでもSNSでは「シリーズコンプリート報告」や「レアが当たった瞬間」の投稿が次々にシェアされ、さらなる人気拡大につながっている。人気シリーズの「Labubu」は、一度落ち着いた人気がブラインドボックス化によって再燃している。
購入体験に加え、SNS映えなど
小さな贅沢としてZ世代に浸透
Pop Martがインドネシアに進出した当初は、価格の高さやキャラクターのニッチさもあり、一部層の話題に留まっていた。しかしその後、人気の高まりとともに価格が下がり、認知も広がり、一般の若者にも浸透。ガチャ感覚でドキドキしながら買うという体験が支持され、Z世代の新しい消費スタイルとして定着した。ブラインドボックス人気を牽引するKKV、MINISO、Oh! Someなど中国系のファンシーショップは、店内は明るく華やかなディスプレイで商品の入れ替えも早く、コラボ商品も豊富なため、用事がなくてもなんとなく立ち寄りたくなる仕掛けが多い。またZ世代は、車や家など高額品よりも「身近で手頃な自己満足」や「日常的な幸福感」にお金を使う傾向がある。ブラインドボックスはその心理に合致し、小さな贅沢として支持されている。中国カルチャー発の可愛いデザイン、スリルある購入体験、SNS映え、そして手軽な「幸せ消費」。これらが重なり、ブラインドボックスはインドネシアの若者文化として定着している。





