国内ビューティーアワードで11冠を獲得
ニュースやメディアで大きな注目を集める
韓国コスメブランドのTONY MOLYから発売されている「ワンダーヴィーガンラベル セラミドモッチ鎮静トナー」は 、「地球のためのパッケージ、肌を守るヴィーガン」というスローガンのもとで開発された、コスメ業界初の無ラベルボトルを採用した製品。リサイクルPETを30%使用した透明なボトルには、ブランドロゴと製品名など最小限の情報だけがエンボス加工されているのみで、無ラベル・無コーティング・無印刷を実現した。そのため、パッキンを外して洗うだけで面倒な分別をすることなく、100%資源ごみとして捨てることが可能となっている。パッケージだけでなく、トナーも地球にやさしいヴィーガン成分で作られており、動物性原料や合成香料、色素などは一切使用していない。肌のほてりや赤みを抑えてくれるツボクサエキス、水分を閉じ込める働きのある低分子ヒアルロン酸、保湿と肌バリアケア効果があるオリーブ由来の植物性セラミドの働きで、鎮静効果と保湿効果を同時に実現した。また、臨床試験において刺激指数0.00が認定されており、敏感肌でも安心して使用することができる。発売とともに大きな注目を集め、ニュースやメディアでも大きく報道された。国内ビューティーアワードで11冠を獲得、2022年4月にはクリーンビューティーヴィーガン製品で初めて世界3大デザイン賞の1つである「iF DESIGN AWARD」を受賞した。MZ世代(ミレニアル・Z世代)向けの商品になり、500ml/19,800ウォン(約2,000円)と求めやすい価格に設定されている。
地球環境へ配慮していることを訴求し、
MZ世代に向けたマーケティングを展開
コスメ大国である韓国では、以前から化粧品パッケージの廃棄が問題視されることがあった。この製品は、MZ世代の女性社員の「化粧品は分別が難しい」という意見を反映して開発されたという。韓国はSDGsに関して日本より少し遅れを取っている印象があるが、最近はMZ世代を中心に「価値ある消費」という言葉がトレンドワードとなっており、地球環境に貢献しながら自分が納得した商品を選択する若者が増えている。そのため、YouTubeやSNSで工場での製造過程を公開して、地球環境に配慮した製品であることをアピールしたり、メタバースの仮想空間内に実際の商品を陳列するなど、若い世代をターゲットにしたマーケティングを展開している。また、人気男性アイドルのキム・ヨハンを広告モデルに起用することで、女性の心を掴むだけでなく、「男性も使えるコスメ」であることも強調した。