「MUSINSA STANDARD」の旗艦店を
ソウルの若者が集まるトレンド発信地にオープン
韓国を代表するオンラインファッションストア「MUSINSA(ムシンサ)」が展開する自社ブランド「MUSINSA STANDARD」が、韓国でもっとも勢いのあるファッションブランドになっている。
「MUSINSA」は韓国最大のファッションECサイトで、現在6,000余りのブランド・ショップが出店している。学生から40代までの世代から支持されている。自社ブランドの「MUSINSA STANDARD」の旗艦店をオープンさせるなど、現在の韓国のファッショントレンドを牽引している。2021年にソウルの若者が集まるトレンド発信地である弘大、2022年7月1日には江南に2店舗目をオープン。同年11月時点では、週末には入場制限が行われるほど多くの人で賑わっていた。同年7月には、グローバルECサイトが日本でもオープンした。
シンプルなコスパ服としてMZ世代に人気
20万件のレビューを超える商品も!
2003年にオンラインのファッションコミュニティとしてスタートした「MUSINSA」は、2009年にEコマース事業を開始。若い世代には当時からある程度知られた存在だったが、誰もが知るブランドとなったのは、韓国で2019年夏に巻き起こったNo Japan運動がきっかけといえる。これまで「UNIQLO」を愛用していたMZ世代が、「UNIQLO」に代わる「シンプルなコスパ服」として、「MUSINSA」を利用するようになった。特に「MUSINSA STANDARD」は、手軽な価格で品質が良く、韓国人の好みやトレンドを取り入れたデザインだったことから人気が一気に加速。1つの商品に対し数万件のレビューは当たり前で、パーカーやジャケットなどの人気商品は、20万件を超えるものも多い。広告モデルに芸能界屈指のファッションセンスを持つ人気俳優、ユ・アイン氏を起用したことも、「MUSINSA=トレンド」というイメージを決定付ける大きな要因となった。