食・飲料

”アート×デザート”のユニークなコンセプトで話題のSNSを席巻する韓国の新感覚デザートブランド「NUDAKE」

韓国
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ユニークなフレーバーを楽しめる
おにぎり×クロワッサンの新感覚スイーツ

おにぎりとクロワッサンを組み合わせた「オニワッサン」を生み出した韓国の新感覚デザートブランド「NUDAKE(ヌデイク)」は、新しい店舗がオープンするたびに話題になっている。クロワッサンを「Original Pleasure」として再解釈し、クロワッサンを食べた時の幸福感をオブジェなどで店内空間に表現したシンサ店(2023年オープン)は、韓国のZ世代だけでなく、インバウンド観光客も列をなしており、Instagramなどで頻繁に店内の様子が投稿されている。シグネチャーメニューのオニワッサンは、三角や四角、円形のおにぎりをクロワッサン生地で作ったもので、キムチや明太子などユニークなフレーバーがあり、1個5,500~6,000ウォン(約620~680円)。トサン店とソンスドン店は、「TASTE OF MEDITATION」をテーマに黒を基調とし、味覚に集中できる空間を提供。ブランドスローガン「MAKE NEW FANTASY」から生まれたデザイナーの斬新な商品が食べられる。特にトマトを模したゼリーの中にオレンジやザクロのソースを閉じ込めた「トマト」(1万2000ウォン、約1300円)や、抹茶クリームが溢れ出し済州島のハンラ山を連想させる「ピークケーキ」(3万9000ウォン・小2万3000ウォン、約4300円・約2500円)は、美術館の展示のようだ。2024年3月には上海に海外支店がオープンし、「ジム」というテーマで、運動器具の形をしたパンが並んでいる。

食とアート、ファッションを融合させ、
SNSを通じてZ世代の間での知名度を高める

NUDAKEの親会社「GENTLE MONSTER」は、青山にも店舗を持つ、野性的な個性のアイウェアブランド。韓国芸能人にも愛用者が多い。そんなジェントルモンスターが食とアート、ファッションを融合させたのが「NUDAKE」だ。感性を生かして人気を得てきた手法をカフェにも応用し、ユニークなデザインと美味しさを兼ね備えた独特のデザートで競争の激しい市場で差別化を図っている。各店舗にコンセプトを持たせ、消費者は好みの店舗に行くことによって「住み分け」をしている。価格は比較的高いが、その個性とユニークさがセレブやインフルエンサーの注目を集め、Z世代の間での知名度を高めることになった。SNSで見た観光客が訪れ、その体験をSNSで共有することで新たな来客を呼び込んでいる。