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総合ECサイトのないラオス/タイのECサイトと越境配送サービスの利用者増

ラオス
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スマートフォンと電子決済の普及で
タイのECサイトを利用する人が増加

ラオスで、タイのECサイトと越境配送サービスを利用する人が、COVID-19の感染拡大以降増加している。ラオスには、FacebookなどのSNSを使って注文を受け、商品を発送するお店は多いが、総合ECサイトは2021年4月時点で存在していない。
そこで、スマートフォンや電子決済の普及もあり、タイの「Lazada」や「Shopee」などのECサイトを利用する人が出てきた。しかし国を越える配送は、手続きや送料などが煩雑になる問題があった。そんな中、登場した新ビジネスが、越境配送サービスだ。ECサイト利用時に、タイにある業者の倉庫を購入商品の配送先とし、その旨を電話かアプリで業者に連絡する。タイの倉庫に荷物が届き次第、業者がタイからラオスの最寄りの店舗まで荷物を運んでくれる。利用者は、指定した店舗を訪れ、送料などの料金を支払い、荷物を受け取る仕組みだ。COVID-19で、タイへ入国できなくなったこともあり、越境配送サービスの利用者が増加していて、今後もこのサービスが定着すると思われる。人気の商品は電化製品や家具で、COVID-19感染拡大以降は空気清浄機を注文する人も多い。

 

地理・歴史・文化的背景から
タイに馴染みのあるラオス人

ラオスとタイは地理的・歴史的に関係が深く、文化や言語が似ているため、タイ語を話せる人も多い。またラオス人は、子どもの頃からタイのテレビや音楽に親しんでいるため、タイで売られている商品に馴染みがある。輸入品の2/3をタイが占めており、ラオス国内で販売されている商品の多くはタイから輸入されたものである。同じ商品でも国内で買うよりタイで買う方が1~2割程安いため、国境近くのラオス人は、タイに買い物に行っていた。しかし、COVID-19の影響でタイに入国ができなくなったことで、タイのECサイト、そして越境配送サービスが注目された。

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