パッケージや広告コピーを
若者向けに変えてヒット
漢方は伝統的な健康食品だが、近年、若い女性をターゲットに商品を展開しており、若い層に人気がある。中でも、天猫でもっとも売れているのは「泡小燕」の「燕窩飲」(12g 6袋 98元/約1,588円)だ。フリーズドライのツバメの巣をお湯で溶いて食べるもので、7万件ものレビューがついている。若い女性に好まれるようパッケージにはファンシーな燕のキャラクターが描かれている。
そのほか注目されているのは、「老金磨方」の「芝麻丸」(126g 58元/940円)だ。これは黒ゴマ、黒豆、黒米、黒クコ、桑の実の5つの黒い食材の粉末を蜂蜜で練ってボール状にしたものである。もとは中高年など、薄毛が気になる人に向けた伝統的な健康食品だったが、近年は「きれいなロングヘアを保とう」などの広告コピーで若者向けに宣伝されている。口コミのレビュー数は20万件超。サプリメントとして食べるほか、黒ごまの味が好きでおやつとして食べている人も多い。