庭で育った野菜や果物、ハーブを使用する
ダイナミックな伝統的な手法の調理が注目
マレーシアではコロナ禍による外出制限などから料理をする男性が多くなり、特に野菜や果物など材料の栽培から調理までの工程をすべて行う”スクラッチクッキング”を楽しむ人が増えている。庭では野菜や果物の他、ハーブなどを栽培したり、火を起こして調理したりもする場合もある。効率性を追求せず、手間のかかる伝統的な調理方法を行うこともあり、ハーブを煎じたり、煮詰めたり、庭で育った葉物を使ったちまきや竹の中にもち米を入れ焼くなど、子どもの頃に親が行っていた伝統的な料理や調理方法など生活の知恵を使い、実践している男性が増えている。また、このような知識を次の世代に受け渡すことを大切なことと考えている人も多い。
伝統的な調理器具などに懐かしさを感じ
コロナ禍で料理をする男性が増加
コロナ禍によるロックダウンの影響を受け、スティホームが強制され、外出が限られていたため、家での時間を楽しむ人が増えていた。2022年5月時点では、すでにロックダウンは全面解除されているため、規制は少なくなっているものの、コロナ禍前の生活に完全に戻ったとはいえない。オンラインミーティングアプリやオンラインスクール、オンラインラーニングが新たな手段として定着しており、通勤通学などで、マレーシア都心の交通渋滞に巻き込まれず、時間に余裕ができて、それぞれの家での時間が充実したものになった。こうした中、特に今まで調理をしなかった男性も家庭菜園や調理を実践し、伝統的な道具や調理器具方法を用いた懐かしさを楽しんでいる。