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より本物志向に!?日系企業の進出や多店舗展開を受け、日本食人気に拍車がかかるマレーシア

マレーシア
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日系企業の進出で日本食人気が拡大
日本のお弁当や海鮮系などの食品が人気

マレーシアでは日系企業の店舗進出が加速しており、2022年1月に「LaLaport Bukit Bintang City Centre(ららぽーと)」がオープン、その後に「業務スーパー」や「2nd STREET」などが進出している。また、「JONETZ by DON DON DONKI(ドン・キホーテ)」は2023年4月に4店舗目を構え、マレーシアでの日本食の人気の拡大に繋がっている。特にここ注目されているのはお弁当と海鮮系で、中でも握り寿司やいくらとサーモンがトッピングされた海鮮丼が人気。サーモンは以前からマレー系と中華系の人々に受け入れられていたが、物流コストの低減により手頃に購入できるようになったマグロやいくら、帆立なども人気が急上昇している。ドン・キホーテは「鮮選寿司」という寿司屋のプロデュースも行っている。弁当と海鮮系のほか、焼き芋やクリーム大福などのスイーツの人気も高まっている。

日本食が身近になりつつあり、
日本で体験した本物の味を求める傾向に

日本を含む海外へ観光旅行する人や留学・就労で外国に長期滞在をする人が増加したため、多くの人が外国の食についての知識を深めるようになった。また、インターネットやSNSで、イメージのしやすい情報を入手することも容易になっている。以前はマレーシアで販売されている多くの日本食は、サンバルが加えられるなどマレーシア風にアレンジ・ローカライズされたものが多かったが、観光や留学をきっかけに本物の味を知る人が増えたことで、本物志向の日本食を求めるようになってきた。日本食を手軽に食べたり購入できる場所が増えたことのほか、円安により手を出しやすくなったことも要因として考えられる。一度食べた人が、美味しいからまた買おうとリピートすることで、日本食が定着しつつある。