美容・健康

マレーシアのZ世代に支持される韓流「グロッシーフェイス」/シンプル素材のKコスメ!

マレーシア
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素肌に近いナチュラルメイク志向が高まり
スキンケアや保湿ケアアイテムが人気

マレーシアのコスメ界隈では、これまでの派手メイクから一転、ナチュラルメイク志向が高まっている。ガラスのように透明で毛穴の見えない、明るい肌「グロッシーフェイス」を求め、スキンケア、特に保湿ケアを重点的にこだわる傾向がある。メイクを完全にしないというわけではなく、素肌の調子が良ければメイクは薄く用いるだけで十分美しさを得られると思われるようになってきている。そうした素肌の状態であるグロッシーフェイスを目指すために、「Centella」の保温クリーム(RM120、約3,800円)や「Anua」の化粧水(RM90、約2,870円)などスキンケア製品の人気が高まってきている。こうしたスキンケア製品には、今までマレーシア人に好まれてきた人工フレグランスが一切使用されないなど、極力シンプルな素材が使われていることが求められるなどの変化も見られている。

韓流ブームを受け、Kコスメブランドが支持される
ムスリムフレンドリーなアイテムも登場

マレーシアにおいても韓国ポップカルチャーの人気は依然としてZ世代に影響を与え続けており、スキンケアにも変化をもたらした要因となっている。ドラマや食、またSNSや動画による個人発信から韓国女性の肌の美しさに憧れを持つようになった。それがKコスメ人気を引き起こし、「Centella」や「Anua」、「Axis-Y」、「Numbuzin」、「Some By Mi」、「Beauty of Joseon」などの韓国ブランドが注目されている 。マレーシアブランドでもKコスメによく似た「Skintific」、「ZarZou」、「Kayman Beauty」などの製品があるものの、肌がかぶれるなどの口コミもあり、価格が同等のKコスメを選ぶ人が多く、国内製品は劣勢となっている。
また、ムスリムが多いマレーシア人にとってお祈りをする際のネイルは御法度だった。お祈りの前のお清めではマニキュアを付けていると爪が水に触れることができないために正しい清浄とは認められないことがその理由で、お祈りの前にはリムーバーでマニキュアを落とす必要があった。そのため、ネイルをしているマレー系女性はほぼいなかった。しかし、最近では水分浸透タイプ素材のマニキュアがあるために、ネイルを楽しむムスリム女性も増えている。メイクもネイルと同様で、メイクをしたままではお祈りができず、洗い流す必要があった。そういった慣習からも、スキンケアによって綺麗な素肌を手に入れられればメイクをしなくて済み、お祈りの際にも洗い流す必要がなく面倒ではないという女性もいる。